第3話
丸井の前で待ち合わせ。
彼を見つける、やっぱりかわいい、若い。
大丈夫かな私。
目が合う、笑顔。さらにかわいい。
即手つなぎ。
やっぱ若い。
二人で歩くアメ村。
すれ違う子達みんな私の子供といってもおかしくないくらいの年齢だよ、と心の中で突っ込む。
たわいもない話、もうさっきから1時間、楽しい。
突然「付き合ってよ、俺と。」
え、何、何?これは夢?いやいや罠だ。
この後なんかすごい高い布団とか買わされたり、ローン組まされたりするんだ。
「あの、そろそろ目的教えてもらっていいですか、私そんなにお金持ってませんけど。」
彼、無言。
「私だって、お金があったら、あなたみたいに可愛い男の子と遊んだり、ご飯食べたりしたら楽しいけど、おこずかいだってあげたりできないし、そういうのはほかの人を探して。お金持ちの奥さんとか。
それにそろそろ真剣に結婚とか考えないといけない歳だし。恋愛楽しんでる余裕なんてない。」
二人、無言。
「女の子って、時間ってとっても大切だよね。みんな、何歳までに結婚して、何歳までに子供産んでとか、理想あると思うし、だから別れるとき、時間を返してっていわれたりするし。
確かに今日、今すぐ結婚を前提にとかいうつもりはないけどいい加減な気持ちじゃないことは分かってほしい。」
神様、夢ですね、確定。
わけがわからない、今まで生きてきてこんな経験したことない。
同時に大好きだった彼との別れを思い出した、永遠なんてない。
「付き合わないよ、付き合ったら終わるもん。友達になろう。友達なら終わらないし、何年たっても久しぶりって、連絡できるから。」
「何言ってんの、友達なんていやだよ。お願い、付き合って。ね?ね?ね?」
「なんでそんなに付き合ってっていうの?そんなことみんないちいち聞かないし、そもそもとっくにキスくらいしてる。」
「付き合ってないのにキスなんかできないよ。ね、いいでしょ。ね、ね。」
「ね?」
「・・・・うん。」そしてキス。
「送るよ。」
その日彼は泊まっていった。
2日後、もう彼に会いたくてしょうがない、連絡もない。
我慢できずこっちからメール。
『あいたい』大体これだけで今までの男は飛んでくる。
『うれしいなー、また行くよ』え!またって今日じゃないの?
『いらない』
『え、どういう事?』
『もう、会わない』
『わけわかんないよ』
2日後。
✉『今から行くから』
「このあいだはごめん、どうしても会いたくて待てなかった。」
「中学生じゃないんだから。お互い仕事もあるし、毎日会うとか無理に決まってるしちゃんとしよう。」
たしなめられた。
アツシは賢い。いろんな話をしてくれる。
私はベットでアツシの胸に自分の頭をのせて一晩中彼の話を聞くのが好きだ。
明け方にはアツシは帰っていくけど、もっと一緒にいたいけど引き止めない。
もう少し一緒にいたいといっても彼は帰っていく。
今までの男とは違う。
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