第3話
「義姉さん?!はぶふっ!」
俺が風呂に入っていると、いきなり義姉さん達が入ってきた。
それに驚いて、溺れかけた。
「背中流しに来たよ」
「背中を流しに…」
「ぶは!は?いや、ちょっと待って」
本当に待て、どうしてここにいるんだ?いや、だって…え?
「本当にまっ…っ!」
俺は気づいた。溺れかけてたから気がつかなかったが、
「ちょっ!裸じゃん!なんか着てよ!」
そう、義姉二人は360度どこから見ても、『裸』である。
俺はとっさに目を隠した。いやだって、いくら俺だってさ、健全な思春期の
男子だよ。目の前に裸の美女二人がいたら、理性というものがさ…ねえ?
「「いい?」」
「いや、良くねー!」
目を隠しながら言った。これをやめると俺は…あれになる。
「え-」
「だから言ったのに」
「じゃあやめなよ」
「だってえ」
「じゃあ、何か着ればいい?」
「そういう問題じゃない!」
これはまずい。これ以上はまずい。俺は理性を保つためにものすごい勢いで
浴槽から出て風呂場をあとにした。ちゃんと、体は洗ってあるからな!
「「あっ!」」
という言葉が聞こえた気がした。こうして…え?何で何もしないかって?
じゃあ聞きますーあなたならできるんですかー?
できるわけねーよ!…だよな?
そのままの勢いで自分の部屋に駆け込んだ。一応下着は着たぞ!
「はあ、はあ、あっぶね。マジでやばかった」
と自分の息子を確認すると…
「よかった。なんともない」
なぜ確認したかというと、一瞬だけ本当に一瞬だけ見えたから二人のあれが
見えたから。…これ以上想像するのはやめよう。
「もう寝よ」
そうため息交じりに言い、寝巻きを着て歯磨きをしに洗面所に向かうと…
「「待ってました!」」
という声がして洗面台の向かい側にある風呂場のドアから、裸の義姉二人が
出てきた。
「何でいるんだよ!」
これは、夏夜が洗面所に入る数秒前、
「まだかな?」
「分からない。でも来ると思う」
そんなやりとりをしているのは、香菜と李依である。
ここは風呂場で、夏夜が出たあと必ず歯磨きをしに来ると思い待っている
のである。
ガチャッ。という音が鳴る。
「来た!」
「いまだ!」
「「待ってました!」」
そう言い、二人は裸で風呂場から飛び出した。
そして、今に至る。
「何でいるんだよ!」
「何でってねえ?」
「うん」
「「来ると思ったから」」
「はあ?いいから、なんか着て!」
俺はそう言い、すぐ近くにあったバスタオルを渡した。
渡してすぐ、気づいた。…ミスった。
なんか着ればなんとかなる。そう思ったのだが、バスタオルを着ることで、
その豊富なおっぱいときれいなくびれ、けっこう大きいお尻のラインが、
体に付いていた、水滴がしみこんだバスタオルによって、くっきり
うつっていた。それはとても思春期の男子にとって、刺激的だった。
俺は見とれていたのに気づいてすぐ、目をそらした。
「ごめん」
そう言い、義姉二人を見ると…顔が真っ赤だった。
何顔真っ赤してんだよ!…俺が悪いんだけど!
俺達はそのまま、自分たちの支度を終えた。そして寝ようと布団に入ろうと
したとき、部屋が真っ暗で気づかなかったが、先に布団に義姉二人が入って
いた。さすがに、寝るところがないから仕方がないが、これまたやばい。
俺の布団の大きさは二人入るかどうかなのにこれじゃあ、
俺が義姉二人に挟まれる形で寝ることになるのだが…両腕が二人のおっぱい
に挟まれているーーーーー!すると…
俺の耳元で香菜さんが、
「何もしてこないの?」
なんてことを聞いてきた。そして、隣にいる李依さんが、
「本当に何もしてこないの?」
と、聞いてきた。…もう、勘弁してくれよ。
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