第5話.学校でもファンタジー三昧

7月18日(月)。この日、また学校に行った。ミリカは、


授業と授業の合間の休憩時間、また、


「不思議な国と夢見る少女」を読んでいた。






聖子とは別のクラスメイトの「本田順子」がミリカに話しかけた。


ちょうどその時、聖子は、そこにはいなかった。






「あんた、ホント、毎日、魔法にばっかり浸ってるわね!!


良い加減、もう中学生なんだから、


もう少し違う本読むとか、何か現実味のある趣味持って、


魔法から離れなさいよ!!」


「え~!?そんなの、私の自由じゃん!!それに、


何で魔法が子供っぽいのよ!?」






「だって・・・そんなの、ホントはあるワケない、


人間が勝手に描いてる妄想でしかないし、第一、ダサいじゃん!!」


「あるワケない!?じゃあ、もし、本当にあったらどうするのよ!?


それに、〝ダサい〟って何よ!?」






そう、彼女は、ミリカをいつも馬鹿にする、イヤミな生徒だった。






聖子も、ミリカの言っている〝魔法〟について信じてはいないが、


順子のように馬鹿にはしていなかった。

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