第4話.休日もファンタジー三昧

次の日、7月16日(土)の事。






この日の昼、ミリカは、リビングのテレビで


「Magic Sky World」というファンタジー映画を観ていた。






「やっぱり、カッコ良いし、素敵~!!」






そう、ミリカは、


幼い頃からずっとファンタジー作品が大好きで、


魔法を信じているのも、そのためである。






「お姉ちゃん、またそれ、観てる!!」とアミが言った。






「いや、だって、面白いじゃん!!」


「確かにそうだけど、良くそれだけ何回観ても


飽きないね~!!」


「何言ってんのよ!!この映画は名作よ!!


何回観ても飽きないどころか、


観れば観るほど深いんだから!!」


「は~。お姉ちゃんって、ホントにファンタジー好きね!!」


「だって、夢があるじゃん!!」


「ん~・・・確かに夢はあるけど・・・でも、


現実とフィクションは違うんだから、良い年だし、良い加減、もう、外でよその人達に〝魔法は現実にもある〟なんて


言わないでよね!!妹として、私、恥ずかしいから!!」


「もう!!うるさいな~!!」






ミリカは、それでもまだ、〝魔法〟をずっと信じ続けていた。






夜になり、ミリカは、自分の部屋に入った後、


ファンタジー小説を読んでいた。それは、


「不思議な国と夢見る少女」という作品だった。


「う~ん!!やっぱり、この小説も好き!!」と読みながら


独り言を言っていた。






7月17日(日)も、同じように1日中ファンタジーに浸って過ごした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る