第二話 レアスナタの世界観その6

 セイザはと言うと。


「魔女のファッションも個性の時代になったわね、今月のマジョファショは個性特集と先月号で予告はしていたけれど…」



 セイザはファッション雑誌を読んでいるようだ、セイザはテーブルと椅子を魔法で出し、テーブルにはファッション雑誌が山盛りで紅茶と洋菓子も置いてある。

 そして、優雅に椅子に座ってファッション雑誌を読んでいた、もちろん空中にふよふよと浮いている。



「あら?」


 セイザはそのページには興味がなく、先のページを興味無さそうにめくっていたが手が止まった。

 そのページにはフリル系のゴスロリ衣装に身を包むおばあちゃんの姿が!

 おばあちゃんは見る者をほっこりさせる笑顔で笑っている。


「こ、この方は魔法おばあちゃん!」



 セイザはそのページを食い入るように見た!

 魔法おばあちゃんとは、少女時代から魔法を使って悪い奴らと戦ってきた魔法使いなのだが、何が凄いかというとずっと『魔法少女』として活動してきたのだ。



 年齢が上がるにつれ周りからは


『少女?ただの魔法使いじゃねーか!』


『おばさん、無理すんなよ少女って年齢じゃねーだろ!』


『10歳以上はBBAだろ!』


 等々、色々なヤジと言うか正論が飛び交ったのだが、この魔法おばあちゃん、おばあちゃんになるまでその魔法少女を貫いたのだ。

 そのおばあちゃんの口癖は年齢で変わっていったが、おばあちゃんになってからは


『身体はおばあちゃんだけど心は少女よ、悪い人達はお仕置きよ!』らしい。


「流石魔法おばあちゃん、実績が凄いわ」



 セイザが感心して見ているこの雑誌、雑誌ながら分厚い図鑑くらいにはページ数がある、外見は普通の雑誌だが魔法か何かでページ数を圧縮をしているのだろう。

 正義の魔法使いから悪の魔法使いまで載っているの、あくまでもファッション雑誌なので本人が言える程度の内容しか載せない、むしろ載せれない事が多すぎる魔法使いが多い。

 中には普通の魔法使いも居るが数は少ない。



「この人と魔法勝負したいわね、でも魔法は自分の歴史とお母様は言っていたわ、私は相手にならないでしょう」



 セイザは楽しそうにそのページを見終わって、また流し見をし始める。

 三者三様それぞれ好き勝手やっている、セイザは障壁を張っているからまだしも、縁とリステイナはツッコミ所がある。

 リステイナは東洋の必殺技をくらった後にだーくばりぁーを張ったのだ。

 東洋の放った一本締めのような必殺技は水の波紋のように広がっていって辺りを浄化した。



 それも徐々にではなく一本締めの衝撃波が通り過ぎた後は何事もなかったように元に戻ったのだ。

 つまりは最初の一撃で効果の無かった時点でリステイナがだーくばりぁーをする意味が無いのだ。

 そもそもリステイナに効果があるならば、うちわを扇いでいるいた小さいリステイナが何かしらの効果があるはずだ。

 次に縁だが耳だけ守ってどうするという話しだ、植物や動物、地面、雲、空間、言い出したらキリがないがそれらを浄化する必殺技を耳栓一つで守れる訳がない。



 もしかすると全身を守れる耳栓なのかもしれないが、縁の発言では使い捨ての安物だ、そんな安物に全身を守る機能があるとは思えない。

 故に縁も耳栓する必要がない、ただ単に縁が音に弱いならする必要があるが、東洋の叩いた音は遠くまで響いたのだが爆音と言うわけではない。

 拍手程度の音だ、その程度ならば耳栓する必要もないだろう。



 これらを考えた時にセイザも結界を張る必要があるのだろうか?

 血のような雨を降らしていた雲も一瞬にして消え去ったのだ、結界を解くのがめんどくさかったと言われればそれまでだが。



「この程度で浄化出来てしまうのか」


 東洋は残念そうに呟きその声は呆れを表していた、深いため息と共に縁達の方を見る。


「お前らは何を遊んでいるんだ?」


 東洋の声は少し怒っているようだ。

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