第二話 レアスナタの世界観その3

 ロールエリアには現代、近未来、中世、原始等々、大きな部類がいくつかある。

 例えば現代ならば学園エリア、市街地エリアなどがあり、そのエリアに細かく街の名前等が決まっている。

 今回ロールするエリアは中世エリアのラキアグという街。



 ラキアグは普通の街なのだが住民のほとんどが何かしらの過去を持った人物の集まりなのだ。

 普通の街なのにスラム街があるのはまっとうな稼ぎで収入があろうとも貧しい生活が性に合うという人間がスラム街を作ったのだ。

 基本的にロールはいたるところで行われていて、互いに譲り合ったり、参加したりとしている。

 極端な一例をあげれば、畑を耕している静かな農村で畑を耕している横で勇者と魔王の最終決戦をしていたりする、互いに介入しなければ互いに影響は出ないのだ。



 これはレアスナタではほぼ日常だ、シリアスな展開でなければ畑を耕していた農民が魔王討伐に急遽参戦して大活躍しても構わない。

 レアスナタは譲り合いと空気の読み合いが大事だ。



縁達はロールゲートからリステイナのフレンドのセイザがロールしているシナリオへと途中参加をする。



 ラキアグの街の近くへと転送した縁達、既にロールは始まっているのだ。


「ひゃっひゃっはゃ! ラキアグの街まできちゃいやしたね! 東洋さん! 縁っさん!」


 リステイナはふざけた口調で話始めた。


「して、正義感が強い自警団がラキアグの街になんの用なんだ? 俺達は物資の補給に立ち寄っただけんだが、荒事に巻き込まれるな確実に」


 東洋はラキアグの街の方を見た。


「ラキアグの街には罪人とかも居るだろうからな、罪を償い、心を入れ替えてまっとうに働こうとしてる人達や迫害された人達の街なんだがな」


 縁はため息をしながらラキアグの方へ歩き始めた、東洋、リステイナも歩き始めた。

 ラキアグの街の広場は自警団と住民の睨み合いが続いていた、自警団の言い分を簡単に言えば『一度罪を犯した者は信用ならん、迫害された者もいつ犯罪者になるかわからんから連行する』との横暴っぷりだ。

 自警団はみな黒い全身鎧を着ていて、一人だけ赤色に黒い色を混ぜたような鎧を着ている。


「いい加減にしろ! 貴様らの暴論には付き合いきれん!」


 ラキアグに住む男性が大声を上げて自警団に意見していた。


「ほう? ではどうする? 武力で私達を追い払うか?」


 一人だけ違う色の鎧の男が一歩前に出た、おそらく団長だろう。


「俺達は真っ当に暮らしてんだ! 今更罪を償った事をごちゃごちゃ言うんじゃねぇ!」



 男性はそういった瞬間、自警団の団長に斬り伏せられた!

 男性の右の腰辺りから左肩までの切り傷が出来る、そこから大量の血があふれながら男性は倒れた。

 それを見て周囲の住民達は悲鳴を上げ街の奥へと逃げ出し始めた!



「もうよい! この街の住民全て反逆罪で処分する!!」


 自警団の団長の一声で部下が一斉に住民に襲いかかろうとした瞬間!

 地面から黒いツタのようなものが現れ自警団に絡みついた、それは一瞬でまばたきをした瞬間には絡みついていた黒いツタは無くなっていた。

 そして、自警団は大半が動けずにいた、動けても亀よりも遅かった。



「禁術だと!? それも独自開発クラスだと!?」



 自警団の団長は自身の身体の動きの鈍さと一部の部下が身動きとれないのを見てそう叫んだ。

 魔法にも色々と種類があるがかなり大きく分けて2つ、人から教わる魔法と自力で習得する魔法。

 自力で習得する魔法には色々な方法があるが、禁術を自力で編み出すのは難しい、と言っても禁術は後の種族達が危険だから禁止にしようと決めた術であるため使わなければ習得出来たりする禁術もあったりする。

 この誰かが使った魔法を簡単に言うならば。



『世に出回っている禁術だが、アレンジがかなりされている魔法』である。



「自警団と言うより何処ぞの帝国みたいな横暴っぷり…久しく故郷に帰ってきて良かったですわ」


 広場に女性の声が響きわたる、そして斬り伏せられた男性に優しい光が降り注いだ。

 男性は仰向けで倒れていたが、あっという間に傷が治り男性はすぐさま身体を起こし両手で斬られた場所を触っている。

 男性はビックリした顔をし身体を触りながら立ち上がる。



「早く避難なさい」


 広場に響きわたる女性の声は優しく男性に話しかけた。

 男性は陸上選手並みのいいフォームで街の奥へと消えていった

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