「また会いに来たよ」

3.会いに来たよ

それから、2ヶ月ほど経った11月半ばのことだった。

夕方4時半〜57時半くらいまでの暇なバイト先。

そこには平野さん、小木さん、れいちゃんとわたし。

平野さんはちょうどタバコを吸いに行っていた。

各々出来ることをしていて私は手すりを掃除していると、

カランカラン…

店内にはいる方の引き戸が開いたのだった。

駐車場から1度ガラスのドアはあるものの、それは開かなかったが、引き戸のみ、

それも、人の姿はなかった。

何が起きたのだろうと居合わせていた3人は目を丸くして確認し合う。

ちょうどそこに不思議そうな顔をして平野さんが戻ってきた。

「お前らなにしてん？」

現場にいなかった分不思議だったそう。

結局は原因はわからず作業に戻った。