2人の俺と2人のヒロインと付き合うことになった。

ミレーヌ

第1話 4人の出会い

4月18日 僕(私)は、恋をした。


今日は入学式俺達1年生が高校へと入学するための式である。

学校につき自分の席に座る。

ふと隣を見ると黒いショートヘアーで眉毛が細くシュッとしているボーイッシュな女の子がいた。

正直すごくタイプだ。


「俺隣の石宮松(いしみやまつ)石に宮殿の宮に松の木の松って書くんだ。よ、よろしく」


そう言うと彼女はこっちを向き


「誰?お前」


「う"っ!」


そ、そうだよな。初めて話すんだもんな、そんないきなり話しかけられたら困るよな。


「あ、ごめんね!悪気があったわけじゃないんだ」


「へ?」


「石宮くんだよね?」


「はい」


「私は神谷恵流(かみやえる)神様の神に渓谷の谷で神谷、下は恵に流れるで恵流。呼び方は、なんでもいいやよろしくね」


「あ、うん。よろしく」


なんか、変なやつだな。

でも、ワンチャン俺と同じだったりして...


そう、みんな分かっているかもしれないがおれは多重人格者と呼ばれている奴だ。

もう1人の俺になると俺の状態での記憶は無くなるから結構大変なのだ。


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴ると教室にでっぷりとした男の先生が入ってきた。


「今日から、君たちの担任をする江ロ和夫だ。みんな、よろしく」


(エロだ。こいつヤヴァイ)


みんなの心が一日で合わさった。


「それじゃ、点呼を取るよ。呼ばれたら大きな声で返事だよ、1番岡山奏(おかやまかなで)」


「はい」


そうして点呼が終わると入学式ということで廊下に並び体育館につきパイプに座り校長先生の超長いつまらない話を、耳に挟んでいると直ぐに終わった。

体育館を出て教室に戻ると恵流が話しかけてきた。


「校長の話長かったね」


「それな」


おっと、俺のもう1人が出たいらしい


「眠いわ」


「...」


「あれ?石宮くん?」


「あ、なんだ?お前」


「へ?」


「へ?じゃなくてよお前は誰だ?」


「もしかして、君も私と同じ」


「あー、成程あいつ、なんも説明してねえのに喋られても分かるわけないじゃん。まじだる。」


「あの、もしかして、私と同じ人ですか?」


「お前も同じ?ってことはもしかしてお前も」


その瞬間私の体は乗っ取られ別の子が出てきた。


「あー、眠、あ?あんた誰?」


「おー、ほんとに変わってんだ。おもしれーな」


「何わけのわかんねーことほざいてやがる」


「あ?」


「あ、あいつ!私ってば毎回タイミングわりーな、ま、今日からよろしくな」


「おう!」


そう言って4人は出会ったのだった。



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2人の俺と2人のヒロインと付き合うことになった。 ミレーヌ @04188701

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