第31話.遊舞の両親への頼み事

「あ、そうだ!!そういえば、アーチフィス、


今日もまだ、朝ご飯しか食べてなかったな~!!


じゃあ、何か食べようか」


「良いんですか?」


「良いよ!遠慮すんなって!!」


「ありがとうございます!!!」






遊舞は、アーチフィスと一緒に、またリビングへ行った。






〝ガラガラガラガラ〟






遊舞は、


「お父さん、お母さ~ん!晩ご飯~!!」と言う。


すると、遊舞の父と母は、


アーチフィスの姿を見て、揃って、


「あ~、遊舞~!って、おい!何で、またいるんだ!!」と言った。


すると、遊舞は、


「あ~・・・まぁ、その、色々あって・・・・・・


アハハハハハ・・・・・・」と言う。


アーチフィスは、


「どうも。こんばんは」と挨拶をする。


遊舞の父は、また


「まぁ良い。そこに座りなさい」と言った。


「ありがとうございます」


「ありがとう。父さん」


「いやいや」






遊舞とアーチフィスは、イスに座った。


遊舞の父は、遊舞とアーチフィスに聞いた。






「ところで、気になるんだが、


アーチフィスさん、とやらは、いつも、


何で突然現れるんだ?それに、どうやって?」と。






「ブ~ッ!!!」






それを聞いて、遊舞は、


思わず、食べていたご飯を吹き出した。






遊舞は、


「あ、あ~・・・それは・・・・・・」と言う。






しかし、遊舞の母が


「まぁ、もう、そんなの、どうだって良いわよ。


確かに、この頃、いつも、突然現れて、ビックリするけど、


遊舞の友達なら、悪い人じゃなさそうだし、


実際、とても良い人そうだし。第一、


こんな言葉遣いが丁寧で礼儀正しい人が悪い人だとは


思えないし」と言った。






遊舞はそこで、


「フ~ッ!!」とため息をつき、ホッとした。


そこで、遊舞は、父と母に、


「ねぇ、父さん、母さん、これからアーチフィスさ、


一緒に住んでも良いかな?」と言った。






すると、今度は、


遊舞の父がご飯を吹き出した。






「ブ~ッ!!何を言うかと思えば、今度は、何だ急に!!!」


「い、いや、まぁ、ちょっと、アーチフィス、


今、凄くお金に困ってて、アパートで生活しようと思うと、


家賃とか、食事代とか色々、大変なんだって。だから、


これからは、一緒に暮らせたら助かるんだよ」


アーチフィスは、


「私は、そのような事は・・・・・・」と言う。






するとすぐ、


遊舞は、アーチフィスの口を抑え、


父と母に、


「ダメかな~?」と聞いた。


遊舞の父と母は、


「う~ん。分かった」と答えた。


遊舞は、


「わ~!!ありがとう!!!」と言った。


アーチフィスも、


なぜ遊舞が急にそんな事を言い出したのかは、


全く分かっていなかったが、


そんな、自分を遊舞の家に住ませてくれる遊舞の父と母に、


「ありがとうございます」と言った。






そして、晩ご飯を食べ終わった。






「ごちそうさま」


「ごちそうさまでした」

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