第30話.現実世界の音楽

「じゃあ、今日は何しよ。あ、そうだ!!


アーチフィス、〝音楽〟聴いてみない?」


「〝音楽〟ですか?」


「え?アーチフィス、音楽、知らないの?」


「いえ、知っていますが、遊舞さんのような年齢のお方が


音楽を聴くというのが、少し意外で・・・」


「失礼だな~!!どんな年齢でも、音楽って、楽しいんだよ!!!」


「そうなんですか」






遊舞は、アーチフィスに


CDで〝J-POP〟の色々な曲を聴かせた。






〝♪~〟






「なるほど」


「ん?どうかしたの?」


「いえ、〝音楽というのは、こういうモノもあるんだな~と


思いまして〟」


「え?アーチフィス、〝J-POP〟聴いた事ないの?」


「はい。私は、元々は、イギリスに住んでいたので」


「そっか~。まぁ、アーチフィスにとっては、


色んなモノが、まだ見慣れないモノばっかだもんな~。


でも、〝J-POP〟も、なかなか良いでしょ!?」


「はい。良いとは思います。


こういう文化もあるのだという事が良く解りました」


「え?何か、曖昧な感想だな~・・・他に何か感想ないの?」


「・・・それ以外には、ありませんね」






遊舞は、


(・・・そっか~。やっぱり、アーチフィスには、


〝面白い〟って事がどういう事か解らないんだな)と思った。

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