第六章

第六章

ブッチャーが、急いで自宅に戻ると、居間の扉がめちゃくちゃに壊れていて、窓ガラスも割れていた。母は、居間の真ん中に直立したまま号泣しているばかりである。

「お母ちゃん、姉ちゃんは?」

多分、なにがあったかは大体予測できた。有希が、過去に言われたことと、同じことをいわれると、手がつけられなくなることは、ブッチャーも知っていた。

「部屋を飛び出していったのか?」

玄関に有希の靴はあった。でも、彼女の姿はない。ということは、裸足で飛び出していったのだろう。

ブッチャーは、

「俺、ちょっと探しにいってくるわ。」

といったが、

「もういいわ。」

と、母がいった。

「なんで?」

「帰ってこない方が、楽だもん。」

わあ、ついに母ちゃんまでおかしくなってしまったか。これではもしかしたら、裏庭に座敷牢を作ろうなんて言い出すかもしれない。

「何をいっているんだよ。そんなことして、罪にならないのは、明治から昭和の頭くらいなもんだろう?それより、早く姉ちゃん連れ戻さなきゃ。連れ戻さないと大変なことになる。他の人に危害を出す可能性だってあるだろう。それをされたら、俺たちは一生涯晒し者だぞ。」

「でも、あのことは、暮らしたくないわね。」

と、母がいった。もう限界点に達してしまったのではないか、と思った。

「もう、あの子が戻ってくるんなら、しんだほうが、ましよ。」

「ばか!親にバカという言葉はつかってはいけないが、それは、間違いだぞ、母ちゃん。おかしくなったって、解決はしないさ。それより、俺たちにできることをしなくっちゃ。くじけそうになるのは、わかるけど、踏ん張りどころとして、頑張らなくちゃいけないんだよ。」

ブッチャーは、息子の俺が、何でこんな台詞を言わなきゃならないんだろうと思いながら、母親を励ました。昔は、母親たちが自分の方を向いてくれない寂しさもあったが、いまは、母親たちを助けなければならないという。なんという皮肉なことだろう。

「たまには、くじけてみたいわ。」

母は、また意味のわからないことをいった。

ちょうどこのとき、ブッチャーのいえの固定電話が鳴る。呆然としている母にかわり、ブッチャーは、電話にでた。

「はいもしもし、須藤でございますが。」

「あ、富士警察署の華岡です。」

と、いうことは、華岡さんだった。

「あ、華岡さん、どうしたんですか。」

わざと、知らないような感じで、ブッチャーは、答えを出すと、

「あ。はい。須藤有希さんが自首してきたのですが、母を殺したといっているんですがね。供述につじつまがあわなくて、こちらとしてもなにも分からないのです。弟さんにきて貰えないでしょうか。」

勝手に殺すなよなと思いながら、ブッチャーは、

「いえ、母は、死んではおりません。ただ、うちの中でないているだけのことです。怪我もなにもしていません。テレビと、窓ガラスは壊れましたが。」

と答えた。ものは壊す癖に、人にたいしては直接暴力をしないことも、有希の特長かもしれない。

「ああそうですか、それでは、おかあさまもご無事なんですね。じゃあ、殺人として、立件しなくてもいいかなあ?」

これを言われたらおしまいだ。具体的な被害者がでない限り、警察署はなにも、してくれない。警察も忙しすぎて、小さな事件を扱っている暇がないんだろうけど、こういう小さな事件であっても、じつは大きな損害であることは、ブッチャーも、しっている。

「じゃあですね、お姉さんの身柄を引き取りにきて貰えないでしょうか。ちょっとこっちでは、忙しいもんでね。」

忙しいは、偉い人たちが使う言い訳。本当は忙しくもなんともないのに、障害者と関わりたくないからと、家族におしつける。

「わかりました。姉はどんな状態なんでしょうか?」

ブッチャーは、車の免許は持っていなかったが、もはや自分がタクシーで迎えにいくより他はないと確信していた。

「はい、取調室では、何回も母を殺したので私を殺してくれといって、机を叩いたり、お茶を撒き散らしたりして、何かあればすぐどなりだして、止めるのが本当に大変でした。いまは、少し落ち着いているようですが、ちょっとのことですぐ泣き出すので油断できません。」

いつのまにか、母親が電話の近くにきていた。ブッチャーが、ああそうですかと華岡の話を聞いていると、母は、いきなり受話器をひったくり、

「連れて来ないでください。もうこの家にはいれたくありません。あの子は人間ではなく、家のなかを徹底的に破壊する疫病神です!あの子本人には、静かになるまで家には来るな、嫌なら死ぬようにいってください!」

と怒鳴り付けて、ガチャンと電話を切ってしまった。 

「おい、母ちゃん、何て言うひどいことをいうんだよ!」

ブッチャーは、母に向かってそういうが、母の決断は変わらないようだった。もう彼女を家には入れられない、ということが、はっきりわかってしまったような気がした。

その後何度か警察から電話がかかってきたが、母は、出てはいけないといった。母は、ブッチャーに仕事に戻るようにといったが、ブッチャーは、そんなに気にはとてもなれなかった。

自室に戻ると、ブッチャーのスマートフォンが鳴った。出てみると華岡からであった。華岡は有希を、近くにあった精神科に搬送したからといった。病院の名と、電話番号も教えてくれたが、ブッチャーは、セミの脱け殻のような頭で、書き取る事しかできなかった。

その日はさすがに疲れはててしまって、それ以上の外出はできなかったが、翌日になると、姉がどうしているか気になった。朝食を食べながら、母に有希は何をしているのかなあ、と、話を持ちかけたが、もうこれ以上有希のことは、言わないでくれという感じであったので、それ以上のことは発言しなかった。完全に見捨ててはいけないな、と思い、病院が開いたら、会いにいってみることにした。

昨日の華岡さんが教えてくれたメモを確認すると、岸病院とかいてあった。富士でも有能な精神病院として有名だ。ここならとりあえず預けて置けば心配はないと言われている、名高いところだった。ブッチャーは、急いで病院の場所を調べ、富士駅からバスで30分程度のところにあることを見つけると、身支度を手早くして、外にでた。有希が、あんな事件を起こしてから、自分自身も母親が感じているほどではないけれど、世界が変わったような気がした。

まあ、細かいことは、気にするなと自分に言い聞かせて駅へいった。バス乗り場にいくと、目的のバスはすぐきた。ブッチャーは、それに乗り込んだ。何人か人が乗ってきたが、みんな異様な雰囲気の人たちであった。みをな魂の脱け殻のような、気力をほとんどなくしたかおをしている。

途中下車する人もおらず、はたまた追加で乗ってくる人もおらず、バスは岸病院のまえで止まった。お客さんたちは、みんなスイカを持っておらず、スイカで運賃を支払ったのは、ブッチャーだけであった。なかにはそれを羨ましそうな顔で見ている人も少なくなかった。


その、岸病院という病院は、ブッチャーがイメージしているところとは、だいぶ違っていた。病院というと、最近はきれいな庭などが整備されていることが多いが、そのような場所は全くなかった。ただ、草原の上にデーンとたっているような感じである。

とりあえず正面玄関から入って、受け付けに聞こうと思ったが、診察室から訳のわからない叫び声が聞こえてきて、同時に怒鳴り返している医師と看護師の声も聞こえてきて、ブッチャーは、思わず凍りついた。でも、他にも医者はいるはずだから、と思い直して受け付けに向かう。

「あの、須藤有希は、どこにいますか?弟なんですが、会いたいんですけれども。」

受付係は若い女性で、どことなく無愛想な雰囲気があった。ここでは掃除のおばさんまで、そんな顔をしている。

「ちょっとお待ちください。」

受付係は電話をかけ始めた。二言三言かわしたかと思うとすぐ電話を切って、

「お姉さんは、保護室です。どうぞ。」

と、だけいった。同時に、鍵をもった看護師がやってきて、ブッチャーを閉鎖病棟に案内する。飛び下り自殺をしないように、閉鎖病棟は一階にあった。この病院のおかしなところは、トイレにしろその他の洗面台にしろ、すべての水道にてを洗う石鹸がおかれていないことである。

「ちょっと怖いかも知れないですけど、気にしないでくださいね。」

看護師はある鉄の扉の鍵をあけた。鍵をあけると、ブッチャーの目の前にタオルが飛んでくる。そして一人の若い女性が目の前を走っていって、何人かの看護師が、早くあいつを捕まえろ!とかいいながら走っていくのが見えた。看護師が気にするなといったが、そんなことできそうになかった。ブッチャーは、廊下を歩いたが、時おり糞便の臭いがする箇所もあって、おじさんがそれをたわしでこすって掃除していたが、ここでも洗剤は用いず、水だけであった。随分不衛生だなあと思ったが、以前患者が掃除で使っていた洗剤を盗んで自殺を図ったので、その防止だといわれた。この病院での患者の死因は、半数以上が自殺であり、次が自傷行為による怪我だという。爪切りすら、医師の許可が必要で、個人的にやってはいけないというのだ。

患者たちは全員坊主頭だった。男性も女性も丸坊主だ。看護師は、髪の毛をストレスで抜く人がいて、時に頭の皮膚まで剥がすほどあばれるから、と説明した。それは確かに防止するためにはいいのかもしれないが、どうも患者さんたちをバカにしているというか、冷たいという気がしてならなかった。

ブッチャーは、一番奥の扉のまえに案内された。また鍵を開けて中にはいると、何回も扉が出てきて、鍵をあける、閉めるを繰り返す。なんだか、寒村でもないのに、ロシア式かと勘違いされそうなほど、ドアばかりだった。

やっと、一番奥の部屋に案内されたが、警察にあるようなマジックミラーを通して、顔を見るだけにしてくれと言われた。いまはとにかく刺激を与えてはいけないという。看護師は心身に負担がかかるからというが、水穂さんが、心臓に負担がかかるために面会を制限されるのとは、訳が違った。そこは、昼も夜も季節も時間もない薄暗い部屋で、ベッドと水洗機能のないトイレがおかれているだけだった。便器に顔をつけて自殺する可能性があるから、ということで、水洗機能もないのだった。姉はベッドに寝ているというより、ロープでぐるぐる巻きに縛り付けられ、顔もマスクで覆われて、まるで刑務所にでもいる重罪人のような有り様だった。それでも、まだ頭を丸坊主にはされていないことだけは、救いだと思った。でも、それは腕をロープで縛られて安全を確保しているだけの話であり、ロープがとれたら、丸坊主にされることは、目に見えていた。

これ以上部屋に入ることは、いまは許されないといわれた。当然ながら会話もできなかった。看護師たちはブッチャーに早く帰ってもらいたいらしかった。

「わかりました。姉をよろしくお願いいたします。」

ブッチャーは看護師に一礼した。

「そしてどうかお願いですから、殺さないでやってください。」

思わず、こんな台詞が口をついででる。看護師はわかりましたと笑っていうが、ブッチャーは、姉が死んでしまうのではないかと不安で仕方なかった。誰だって、あんなに不衛生な施設に入らされたら、絶望的になって、死にたくなるのは当たり前だ。

ブッチャーは看護師につれられて病棟から出させてもらったが、外へ出ると、なんだか御祓をしたくなるほど、自分の体が汚れたような気がしてしまった。そう言えば、この病院の近くに日帰り温泉施設があったのを見かけたが、それはもしかしたら、その気持ちになるひとが多いからかもしれない。

病院を出ると、ブッチャーは、大きなため息をついた。とにかくこんなところに姉を入れては、有希が本当に殺されてしまうような気がした。それは、家族として、兄弟として、何とかしてやることが、目下の急務だと思った。

本当は、温泉で御祓をしたかったが、ブッチャーはそれより先にやることがあると思った。確か、影浦医院の近隣にバス停はなかったことを思いだし、タクシー会社に電話して、タクシーを影浦医院までお願いしたい、と頼んだ。

タクシーはすぐに来てくれた。そのタクシーに乗り込んだブッチャーは、こんなところ、二度と来たくないし、人を連れて行きたくもないな、と思った。


そのままタクシーが連れて行ってくれた影浦医院は、先ほどの病院とは違い、偉く綺麗になっているし、ところどころにブリザーブドフラワーなども置かれていて、アロマキャンドルも炊かれていた。ブッチャーは、中に入って、影浦先生に相談したいことがあるのですがと受付に言うと、ハイどうぞ、おかけになってお待ちください、なんて先ほどの受付係とは偉い違いだった。アロマキャンドルから出ている香りが、なんとも優しく包むようで、ブッチャーは別世界に来たような気持ちになったほどである。

「須藤さん、どうぞお入りください。」

受付のおばさんが優しく言ってくれて、ブッチャーは相談室と書かれている部屋に通された。部屋に入ると、病院の診察室というよりか、どこか古風な喫茶店に入らされているような気がした。

「須藤さん、どうしたんですか?お姉さんのことで何かありましたか?」

影浦がお茶を持ってきてくれて、ブッチャーにテーブルに座るように促した。

「はい、とても、大変なことが起こりました。」

ブッチャーは、先日自宅であったことを一生懸命説明した。時にはしくしく泣きながら、時には、思いっきり叫びたくなりながら。

「叫びたかったら、叫んでしまってください。どっちにしろ、ここは防音の設備もありますし、時には叫びたくなることもあるでしょう。それは、もしかしたら、患者さん以上に苦しいのかもしれない。」

優しい顔でそういう影浦は、本当に優しいおじさんという顔つきで、あの時岸病院で見かけた、医師や、看護師とは本当に違っていた。

「ただ、」

ブッチャーは泣き泣きいった。

「俺は姉ちゃんを殺してしまうということは、どうしてもしないでほしいと思っているのです。でも、正直、あの病院にずっと入っていたら、俺は、姉ちゃんが死んでしまうような気がして、なりません。」

ブッチャーは、でかい声で男泣きに泣いた。

「ま、まるで病院というより、監獄じゃないですか。いや、それよりひどいかもしれない。自殺防止と言って、体を洗う石鹸などもないし、トイレだって、今時にない、くみ取り式なんですよ。そこまでする必要はあるんでしょうか。其れって、本当に命を守っていることになるんですか!俺、ああいうところに入れてしまうと、まるで、人間ではなくて、動物園に入れているような気がします!人間動物園じゃないんですから!命を守るというよりも、なんだかごみに出してしまったような、そんな気がしてしまいました!」

「そうですね。」

影浦は優しく答えた。

「須藤さん、あなた、まだそういう事を口にするんじゃ、まだあなたは正常ですよ。家族まで異常になってしまいますと、身体拘束することで、自分たちが救われたように見えちゃうですよ。本当はね、身体拘束は基本的に違法になっているんですよ。でもかかわらず、そうやって平気で行われているのは、ご家族の意見ばかりを尊重しすぎて、患者さんのことを犯罪者とおんなじ様に見ちゃうことからなんですよね。本当はね、患者さんこそ、一番の被害者なのにね。」

「ありがとうございます!俺、姉ちゃんのこと、どうしても、ごみみたいに捨ててしまうのは許せないんですよ。い、いくら、テレビを壊しても、俺になめこ汁を作ってくれるのは、姉ちゃんだけなんですから!あの、華岡さんが連れて行ってくれた、病院に入れてしまうのはどうしても、可哀そうで、

不憫でなりません!」

「そうですか。須藤さんは、なめこ汁の味が忘れられないんですね。まあ確かに、なめこ汁は、独特の味がして、おいしいですからね。」

「先生、精神のおかしくなった患者さんは、ああして、体を縛り付けられて、頭を丸坊主にされるしか、生きる道はないのでしょうか?」

ブッチャーは、声を絞って泣いた。ほらほらと、影浦先生が、お茶を出してくれた。

「そんなこと、決してありませんよ。現に、そのような治療法をしても何も効果のないことは、すでに証明されています。例えば、ある病院では、入院患者が看護師に暴行されて死亡していますし、別の病院では、外国人の男性が、長期の拘束で放置されっぱなしになって死亡しています。そういう風に、被害者が出ているのですから、反省しようという声も高まってきています。諸外国では、すでに当たり前になっていることですが、このままではいかんと、日本の精神科もやっと気が付いてくれたんでしょうね。」

「それはそうなんですが、俺の姉ちゃんは、どうしたらいいのですか!このまま放置したら、丸坊主になってしまいます!」

ブッチャーが力を込めてそういうと、

「はいはい、落ち着いてください。大丈夫ですから、落ち着いて。お姉さんの事を心配なのなら、ここで療養させてあげてください。影浦の紹介だと言って。」

と言って影浦は、一枚のメモ用紙に何か書いて、ブッチャーに渡した。

「ここだったら、少なくとも、大きな声で騒いだり泣いたりする患者さんもいませんし、看護師もみんな親切だし、何より、坊主頭にしてしまうこともないですよ。それは、もともと必要ありませんから。」

「絹村病院、、、。は、こ、これも、精神科と書いてある!」

ブッチャーはまた同じような病院に行かされるのかと思ったが、

「最近、できたばかりの病院なんですが、何よりもそこの院長先生が、とてもきちんとした方のようで、精神疾患のある方を、一人の人間として見てやろうという方針なんですよ。行ってみればわかると思いますが、普通の病院と、見た目も看護内容もほとんど変わりません。ただ、いろんな精神関係のスタッフが常に出入りしていますので、多少うるさいかもしれませんが。」

「そうですか、、、。」

と、ブッチャーは思わず言ってしまう。

「それに、精神障害のある方を理解してもらえるように、絹村院長は子供向けの本も書かれているんですよ。書店で大ベストセラーになっているということで、僕も買ってみましたが、なかなか良いですよ。読んでみますか?」

影浦は、近くの本箱から、一冊のA5サイズの本を通りだして、ブッチャーに渡した。

「はあ、、、。青いネズミ君、、、。著者、絹村誠一郎。」

タイトルからしてみて、幼児向きの本だろう。でも、内容は、とても素晴らしいものだった。緑のネズミ君は、確かに体が青いせいで、周りからいじめられた。そんな中、友達の白いネズミちゃんが、尻尾が半分になってしまい、仲間外れにされた。そのそばに付き添っていたのは、青いネズミ君だけだった。という内容である。

「わかりました、俺、姉ちゃんが丸坊主にならないように、頑張ってみます!」

ブッチャーは急いで本を返し、影浦先生にお礼を言って、とりあえず家に帰っていった。

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