第五章

第五章

今日は、着物のイベントに出展する約束を取り付けて、ブッチャーは、とりあえず自宅に帰った。

もう、一人暮らしはやめて、自宅で家族と一緒にすんでいる。なんだかおかしな順番だが、両親に帰ってきてくれと言われたら、そうしないわけにはいかない。それだけ、姉有希に手を焼いているのだろうとわかって、そうなれば放置しておくわけにもいかず、一人暮らしはやめたのだった。

両親はいつでもお前の仕事はしていいから、といってくれた。今更、呉服商売をやめて、他の仕事に就こうという気には、なれない。もう年も年だし、この仕事は面白くて楽しいので、そのまま続けようとブッチャーは決断している。銘仙の着物を販売し続けるということは、同和問題への偏見を払拭していくことに繋がっていくからだ。それを気にしないで着用していくことができたなら、もっと過ごしやすい社会になっていくと、ブッチャーは、思っている。きっとそういうことだから、ブッチャーは、一生涯銘仙と向き合うことを決断していた。

でも家に帰ったら、もっと大事なというか、天災よりも怖い被害が待っていることをブッチャーは、知っていた。

「ただいま。」

と、ドアを開ける。

家のなかは、やっぱり異様な雰囲気があって、へやの中からはすすり泣く声が聞こえてきた。

多分それは、母親の声だとすぐにわかった。

そしてもう一人、残バラ髪をして、両腕を傷だらけにしている、女がいる。

女というよりも、妖怪という方がふさわしい。髪は、既に何回も抜いているせいで、長かったり短かったり色々だ。目はどこを見ているのかわからないで、口許はわなわな震えていた。服はとりあえずのジャージ上下をきているが、何十日も洗濯していないらしく、あせじみがこびりついていた。

「姉ちゃん、またやったか。」

不思議なことに、ブッチャーの姉有希は、ブッチャーと五年しかとしがちがわないはずなのに、まるで老婆のような姿になっているのだった。いわゆる若白髪というものだが、毛染めを一切嫌うため、いつのまにか若白髪も増えて、そうなってしまったのだ。身だしなみのためにも毛染めをしようと父母が説得したときは、同級生と同じようになりたくないと怒鳴り付けて、白髪染めを家中に撒き散らした。その証拠が、今も壁にしっかりついている。化粧も口紅も、同じ理由でやりたくないといって一切しないから、そうやって老婆みたいな顔つきなのだが、本人はそれを美しいかおと思い込んでいる。確かに昔の彼女は、男性からよく持てる美女であったが、いまはいってみれば、小町老女だ。

「今日の被害はなにかなあ。」

ちょっとおどけたような顔をして、ブッチャーは、居間のなかを見渡した。居間に置かれていた液晶テレビが、めちゃめちゃに壊されていた。

「姉ちゃん。もうやめろよ、こんなことするのは。俺たちがやっと苦労して手に入れた液晶テレビなのに、、、。」

さすがに、こればかりは、、、。なんだか言いたくなってしまう言葉なのだ。有希はよく、いろんなものをこわした。それも、なぜか知らないが、高価なものばかり、こわしたくなってしまうらしい。

「よしてくれよ。なあ。テレビこわしたって、何も解決にはならないだろ。ほら、母ちゃん、母ちゃんも親らしく、何か言ってくれ。」

ところが、母親は、何もしないでただただすすり泣くのみであり、それ以上何も言えない様子だった。

「何か言ってよ!」

ブッチャーは、いら立って母親に怒鳴りつける。

「有希ごめんね、お父さんが来たらきちんと話をつけようね。」

そんなことしたって無駄じゃないか。と、ブッチャーは思うのだが、母は、もうそれしか手段が思いつかないようだ。それ以外に何も思いつかない、もう思考停止の状態なのかもしれなかった。

こういう時、もしかしたら最近非行少年を描いたテレビドラマなどが多いので、それを参考にすればいいのかもしれない。でも、テレビ無しでは、その情報も得られないのである。

「まあな、この時期には、大地震の話ばっかりになるのは確かなので、たしかに嫌な気がしてしまうのは、俺もよくわかるよ。だけどねえ、それが嫌だからと言って、テレビを壊してしまうのはやめてもらえないかなあ。」

たしかに、春にはどうしても、大地震の話題が出て、災害に会った時の身の守り方などを啓発する番組が多くみられるが、それは、ある意味、恐怖をあおってしまうことでもあった。あちらこちらで津波の映像ばかりが流れてしまえば、すぐに地震が来てしまうのではないかと。欧米では、気の弱い人のために、わざと面白いアニメを放送することもおこなわれているが、日本ではそうは行かない。

「姉ちゃん。泣いてないでさ。何か言ったらどうだ。せっかく、母ちゃんがいつでも映画が見られるって、喜んでいたじゃないか。それをぶっ壊して、どうするんだよ。テレビを壊したら、映画どころか、天気予報だって、見れなくなっちゃうんだよ。」

ブッチャーは姉に対してそういうのだが、姉は泣いたままだった。

「姉ちゃん、なにか言ってくれ!」

ブッチャーは、ちょっと語勢を強くして言うと、

「死にたい。」

という決まり文句。

「だからあ、それを口にしたって、状況は変わらないんだよ!」

でも、それには、ブッチャーが言った言葉のほかに、もう一つ、別の印象を与えるのである。

「お願い、有希!それだけはやめて!」

母というものは、どうしてそういう言葉を言うのだろう。一銭も富をもたらさず、ただ食事をとって、病院へ連れて行ってこうがくな薬を飲ませて、副作用でさらにおかしくなって、結局のところ、そうするしか解決方法もない。だけど、母親というものは、そういうことだけは絶対に避けたいと思ってしまうようなのだ。それはきっと、愛情と母は勘違いしているだろうが、それはある意味甘えという言葉で飾ることも可能なのであった。

「有希。わかったから。あんたが辛いのはわかっているんだから。もうテレビは見なくていいから。お母さんたちは、パソコンでテレビ見るから、それでいいのよ。」

そうはいってもねえ、俺は、やっぱりテレビで天気予報を見たほうがいいなと思った。でも、俺のその思いは、一生伝わることもなさそうだ。このままでは。そのうち、ねえちゃん、パソコンも破壊しだすようになるのではないか、そうなったらどうしようとブッチャーは思ってしまうのだった。


翌日、痛い頭をフリフリしながら、ブッチャーは起きた。テレビがなくて、時間がわからなくなってしまい、なんだかあまりに静かすぎて、味気ない朝だった。

父は、もう仕事にいってしまっていた。それでは、やっぱり話し合おうという行為には至らなかったのだろう。きっと父も、そういう話は、今は疲れているからやめてくれ、とか言ったんだろうなと思われる。

父は、何も言わない人だった。家のことはほとんど母が取り仕切っていた。父は、それにはまりすぎてしまっていて、いざというとき、何も言えない人間になってしまったのだろう。俺は金の製造マシーンだと言って、もう家のことを言っても意味はないと思ってしまって、家の統制なんて、忘れてしまったのだろう。

「おはよう聰。朝ご飯できたよ。食べにいらっしゃい。」

聰が食堂にやってくると、有希が、朝ご飯を作っていた。そういうときは、老婆ではなくて、30代くらいの中年女性にちゃんと見られるのだった。

「ほら、魚も焼けてるよ。ご飯も炊けているし。味噌汁もちゃんと作っといた。あんたのすきな、なめこ汁、しっかり作っておいたから。」

そうやって、普段からなめこ汁を作ってくれるのは、有希だけであった。母は、なめこというものはあまり好きではないようで、ブッチャーが頼んでもなかなか作ってもらえなかった。それを見た有希が、あたしではダメかな、と言ってつくってくれるようになったのだ。これはおかしくなっても、続けられていた。

ブッチャーが椅子に座ると、目の前になめこ汁が置かれた。

「はいどうぞ。お代わりあるからね、もう一杯飲みたかったら、必ず言いなさいよ。」

正直に言えば、ブッチャーは、なめこ汁を飲みたくなかった。有希は人数を計算して作るのが苦手で

どうしても、大量に作りすぎてしまう癖がある。なのでそういうことを言っているのだ。それは塩分の取りすぎになっちゃうからやめておけと母に言われても、ブッチャーは必ずお代わりをした。

「ねえ、飲まないの?」

ブッチャーは、有希にそういわれて、なめこ汁を一気飲みする。やっぱりこの味は姉ちゃんの味だ。

俺はやっぱり、姉ちゃんのなめこ汁が好きだから、俺は絶対に姉ちゃんに、死んでくれなんて言うセリフは言えないよ!なんて思いながら、天井を見つめて号泣したくなった。

「どうしたの聰。いつもなら、おいしそうな顔してお代わりっていう癖に。何か今日は嫌な行事でもあるの?あるんなら言っちゃいなさいよ。ため込んで置いたら、体に毒よ。」

からだに毒だなんて。その毒を作ってくれるのは、姉ちゃんじゃないか。でも、母が絶望的な顔をして、何もできなくなっている以上、自分のことを気遣ってくれるのは、もう姉しかいないのだということも知っていた。俺は、家族の中でやっぱり不用品なのだろうか。

「今日は、お代わりしないの?」

優しく話しかける有希に、

「おう!お代わり!」

と、ブッチャーはでかい声でそう答えるのであった。

「わかったわよ。」

母だったら、塩分が多くて血圧上がるよ、やめなさい、何て言う小言をいうのだろうが、有希はそういうことを一切言わなかった。

「はい。」

いつも通りに、これを口にしてくれて、有希はなめこ汁を出してくれる。

「いただきます!」

と言って、いつも通りに、なめこ汁をがぶ飲みするブッチャーだった。

それを何も非難せず、にこやかに笑う有希。その顔は、昨日見せた老婆のような顔とは、打って違う、かわいらしい女性の顔であった。もしかしたら、父も母もこういう笑顔を見せてくれるから、大丈夫だろう、と自身に言い聞かせて、いや、それにすがって生きているのかもしれなかった。


今日も、着物イベントの打ち合わせのため、ブッチャーは、外出した。喫茶店でイベントの主宰者と話し合って、悪天候のため中止になったときの通達を、どのようにするかなどを、決定した。こういうときは、家の事とか、姉の事とか、そういうことはすべて忘れていた。

主宰者さんと会議が終わると、ブッチャーは家に帰る。もともと、家のパソコンで仕事をしているのだから、家が職場になったのと同じようなもの。だからこそ家に帰るのだが、ブッチャーは家に帰りたくなかった。どっかへ寄っていくかと思ったが、同時にお昼の12時を告げる鐘が鳴る。

「ラーメンでも食べて帰るか。」

ブッチャーはちょうどこの近くに、いしゅめいるらーめんがあったことを思い出して、その方向へ歩き出した。

ラーメン店の前に到着すると、店は、昼飯時でありながら、客は誰も来ていない。出前もしていると聞いているから、それで賄っているのだろうか。でも、正直それで、やっていけるとは思えなくて、

「この店やっていけるのかなあ。」

何て呟きながら、ブッチャーは店に入った。

「あらいらっしゃい。ブッチャーさん。どうぞ適当なところに座って頂戴。」

応対したのは亀子さんだった。ブッチャーは、それではとテーブル席に座った。

「ブッチャー、ご注文は?」

ぱくちゃんが、そう言いながら水を持ってきてくれた。

「あ、そうだなあ。えーと、味噌ラーメンと、あとチャーハンのようなものはないかな?」

ブッチャーがそういうと、

「あ、わかったよ。ちょっと待ってて。」

ぱくちゃんは厨房に戻っていった。亀子さんが代わりに、伝票を書く。

この店にずっと居られたらいいのに。この時計が、ずっと止まらないで、家に帰らないでいてくれたらいいのになあ。なんて、ブッチャーは、思いながら、店の中に設置されているメロディー時計を見つめる。

でも、時間がたつのは速くて、メロディー時計は12時半を告げる曲を鳴らした。

「はい、味噌ラーメンだよ。」

ぱくちゃんが、ラーメンの入ったどんぶりを持ってくる。それだけでも女性が食べたらかなりの大量になりそうだった。

「チャーハンはもうちょっと待ってて。」

「おう。ありがとう。」

とりあえず礼を言って、ブッチャーはラーメンにかぶり着いた。ラーメンというより讃岐うどんを黄色くして、それに味噌スープをかけたような、ぱくちゃんのいう、ラーメンの元祖と言える麺が、なくなってしまわなければいいのになあ、なんて、言ってしまいたくなるほど、ラーメンはおいしかった。

すると突然、カランカランと、玄関の戸に付いたカウベルが、そっとなった。

「あ、杉ちゃん。いらっしゃい。」

ぱくちゃんの発言で、杉ちゃんがやってきたことがわかった。

だけど、杉ちゃんは、いつも通りの豪快でゲラゲラと笑っている杉ちゃんではなくて、なんだかしょぼくれていて、落ち込んでいる顔をしている。

「ブッチャーさ、悪いけど、隣に座ってもいいかな?」

不意に杉ちゃんにそういわれて、ブッチャーはハッとする。

「なんだよ杉ちゃん、そんなにしんみりしちゃって。」

「だから、隣に座ってよいかということを聞いている。ほら、ほかの客が来るかもしれないだろ?」

杉ちゃんは、いつも通り、明るい杉ちゃんだが、ブッチャーはそんな単純な理由ではないような気がした。

「いいよ。杉ちゃん。すきにしろ。」

ブッチャーがそういうと、ぱくちゃんが、水を持ってきてくれて、

「杉ちゃん、ご注文は?」

と聞いてきた。

「ああ、僕はえーと、そうだなあ。お前さん、タンタンメンというものはあるか?」

「ああ、有るよ。一寸時間かかるけど作れるから、そこで待っててくれ。」

杉ちゃん、文字は読めないが、本当にラーメンの種類を知っているんだなと、ブッチャーは頭の中で言った。

「はあ、全くよ。」

と、杉三は、ちょっとくらい口調で、愚痴を漏らし始める。

「杉ちゃんは、愚痴をためておけない性分よねえ。あたしが聞こうか。」

亀子さんが、そういいながら、テーブルのそばへやってきた。おいおいここはバーじゃないんだぞとブッチャーは思ったが、杉ちゃんには伝わらないことを知っていた。ブッチャーの存在を無視して、杉三は亀子さんにこう語りだした。

「もしかしたら、あっちへ行っちゃうのも、近いのかもしれんぞ。」

「誰が?」

亀子さんが聞き返すと、

「だからあ、水穂さん。」

と、ぶっきらぼうに答えが返ってきた。

「そんなに悪いの?あの人。」

亀子さんまでびっくりしてしまうほどの、ぶっきらぼうな言い方だ。そういえば、青柳教授から暫く製鉄所には出入りしないようにと、ブッチャーの家にも手紙が届いたことも覚えている。

しかし、この話を聞くと、杉ちゃんは出入りが認められているらしい。多分、彼を止めるのは沖田先生もできなかったのだろうなと思われる。

「悪いというか、もう潮時なのかもね。もう、ぐったりして、干からびてるよ。毎日疲れ切った顔してさ、時にはすべての人の面会が許されない時もある。そういうときは、つまんない顔をして、がっかりして帰っていくんだ。僕たちは。」

「そうなのね。あたしたちも、見舞いに行きたいけど、それじゃあ、お会いすることも難しいかしらね。ご飯はちゃんと食べてるの?」

「食べてるんだかね。それより、どろどろしたのを飲んでいるほうが正しいように見える。食べると咳き込んで吐き出す。」

杉ちゃんが現状を伝えると、

「そうか、でも、何とかしてうちのラーメン食べてもらえるように言ってちょうだいよ。僕らは早く元気になって、うちのラーメン食べに来てくれるのを待っていますと伝えて頂戴。杉ちゃん、よろしく頼む。」

ぱくちゃんが担々麺の入ったどんぶりをもって、杉三の前に置いた。

「おう、いただきます!それより、このラーメンのほうがうまいよ。」

「もう杉ちゃん、僕のお願いはぐらかさないでよ。」

「わかってるって、ぱくちゃん。それはちゃんと奴には伝えておくから、一寸さ、この担々麺を食べさせてくれ。」

杉ちゃんがそういったので、笑い話になってしまったが、ブッチャーは他人に愚痴を言ってもらえるほど、水穂さんは大きな功徳があるのだと落ち込んでしまった。もし、うちの姉が誰かの口に乗るのであれば、こうして、悲しんでもらうことは、果たしてあるだろうか、、、?

「必ず行って頂戴ね。よろしくお願いしますよ、杉ちゃん。」

ぱくちゃんがもう一度そう懇願すると、杉三は、

「わかったわかった。必ず伝えておくから、今日はもうラーメンを食べさせてくれや。僕も、実はつらいのさ。あんなに、干からびた蛇みたいな水穂さんを見るのはな。其れなのに、咳き込む時にはせき込んで、一緒に出すもんはしっかり出すのも、恐ろしいところでな。もう布団にレジャーシートしいて、枕をビニール袋に入れて、汚れないようにしているよ。」

とやっと状況を説明した。

「そうなのね。布団にレジャーシートなんて、ずいぶんお辛いでしょうね。なにか対策取れないかしら。そういう汚れへの対策。」

亀子さんが、腕組をして考え込んだ。

「布屋さんに言ってあたし相談してみようかな。テーブルクロスにするような柔らかめの布が欲しいっていえば、手に入ると思うのよ。」

いいなあ、他人にそうやって施し物をしてもらえる。水穂さんは。

そんな話をしていると、ぱくちゃんがチャーハンを持ってきてくれたので、ブッチャーは、急いでチャーハンにかぶりついた。

「さて帰るか。もう帰らなきゃ。亀子さん、お勘定を頼むよ。」

杉三が、でかい声で、そういうと、ふいにブッチャーのスマートフォンが鳴った。

「はいはい、もしもし。あ、母ちゃん。なんだよ。え?なんだよ。泣いてちゃわかんないだろ?」

電話は間違いなく母がかけたものであるが、内容はほとんど聞き取れない。

「聰、すぐ帰ってきて。」

やっとそこだけ聞き取れた。

「何だよ、いったいどうしたの!」

「有希が!」

ブッチャーは、チャーハンを完食するのを忘れて、勘定を払い、後でぱくちゃんたちが何か言っているのも聞き取らないで、店を飛び出した。

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