うさぎさんころがる
~合宿3日目の昼13:00 合宿所各自部屋~
試合形式の組手が終わって、昼ご飯を食べた後、
部屋で今日の試合の反省会をしている。
ちなみに昼ご飯は食堂でハンバーグが出たのでちょっと
テンションがあがってしまった。
今日の反省会は、ぼくも試合で全然良いところがなかったので、
遠藤雄輔のノートを1枚もらって書いている。
これが後でダーツノートの原型になるとは思ってもいなかったが、
自分の良かったところと悪かったところを書き出して反省するのは、
良いことだと思った。
今日はちょっと長めの反省会で、終わったタイミングで、
残りの時間を何するか、色々話していたら、芝のグラウンドに出て、
色々することになった。
え!?まだ運動するの!?あれだけ組手したのに???
みんなげんきだなぁ。
~合宿3日目の昼14:30 合宿所グラウンド~
グラウンドに出て最初に何をするかと思ったら、
缶蹴りだった。
缶蹴りは3回連続で鬼になったら、鬼の交代とかルールを決めておかないと、
いつまでも鬼のままで、泣いてしまうことを思い出した。うぅ怖い。
しばらく缶蹴りをやった後、始まってしまった。相撲が。芝生の一角で。
ぼくは腰が痛いので参加しないで、ずっと行司さんをしつつ、
相撲の動画を撮影していた。
特にサイコーだった取り組みは、大林家康と大林茂秋の[大林]対決だった。
結果は言うまでもなく家康の勝ちなんだケド、茂は何度も投げられる
寸前でこらえていた。ただ、体格が違うので、ずっと振り回されていた。
「もう無理です!!」
と、何度も叫んでいたケド、無理と言いつつもこらえるキミはすごいよ。
いつもは気弱に見えてもやっぱり柔道有段者なんだね!
最後は豪快な[上手投げ]が決まり手だった。
遠藤雄輔と石元小政の取り組みは、体格があまりにも違いすぎるので、
遠藤は投げられても心が折れない限り、何度でも復活できるルールにした。
「イカサじゃないっすか!」
出たよ!イカサ!!でもキミの体重は遠藤の倍でしょうよ。
50Kgと100Kgって全然違うんだから、それくらいのハンデくれなさいよ。
その体重差がイカサですよ。。。
その取り組みは2人が疲れるまでやった。
うさぎさん達は、芝生の端っこで、巻き込まれないようにしながら、
「せねがるずもうだー。とぅー。」
「うわぁ。やっぱにいちゃんすげーな。」
「まだまだー。とぅー。」
「うわぁ。やっぱにいちゃんつえーな。」
と、ちいさいながらも一生懸命取り組みをしていたが、途中で飽きたらしく、
その後は、芝生の上をずっと転がっていた。
「ころころとぅーとぅー♪ころころとぅー♪」
「じさくの[ころころ]のうたなんだぞ。」
「こーろころとぅー♪ころころとぅー♪」
「まって。にいちゃん。まってよー。」
「あっちいこ。」
楽しそうで何よりです☆
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