2.3:【記憶力の秘密】 ポケモンの場合
しかし、ゲームコンテンツで、チャンクを最も有効活用しているのは、おそらくかの超人気RPG『ポケットモンスター(以下、ポケモン)』でしょう。
ポケモンでは新作が発売される毎に、数十~百数十匹前後のキャラクターが新しく送りだされます。(多すぎ!)
そこでこれらを、小学生でも覚えられるようにしたのが、以下の3つのカテゴリーわけです。
●1:ポケモンのタイプ(属性)
登場するポケモンは
ほのお、みず、くさ、でんき、いわ、じめん、ノーマル、etc
全18のタイプのうち必ずどれかに、分類されます。
たとえば、水であれば、魚や、海洋生物が分類され、テーマカラーは青。
火に強く、草には弱い。
といった、具体的なイメージをキャラクターに自然と施すことができます。
●2:ポケモンの進化
ポケモンでは、
例:ヒトカゲ → リザード → リザードン
というように、あるキャラクターを成長させると、別のキャラクターへと変わることが、よくあります。
このつながりも1チャンクと考えられます。
まったく関係のない3匹のキャラクターを覚えるより、ひとまとめの進化の流れとして見たほうが、よっぽど、わかりやすく、愛着もわくというものでしょう。
●3:対になるポケモン
初代ポケットモンスターは、『赤』『緑』と2つのバージョンが同時発売されることで話題となりましたが、それに合わせるように、対になるポケモンというのが、幾つも、設定されていました。
たとえば、
・ガーディ(『赤』バージョンでしか登場しない)
・ロコン(『緑』バージョンでしか登場しない)
の2匹はどちらも神社を守る狛犬、狛狐をモチーフにしています。
また、当時の著名な格闘家をモチーフにした、
・サワムラー(キックボクシング)
・エビワラー(ボクサー)
は、まさに、セットで覚えやすくした、ポケモンと筆頭格といえるでしょう。(※1)
(※1)
後に、カポエラという格闘技をモチーフにした、カポエラーが登場。
トリオになる。
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