【潜戸】

私の隙間を埋めてほしい。

少しだけ開いた扉 こっそりと様子を伺う 未来。


つまらないなぁって思ってるから

人類は皆等しく幸せに有りたい。欲

そんな思考を持ち得て射る。充ちに道を痴る。


気持ちがついてこない 置いてイカれた光

このスカスカの心を泥沼に貶してくれ。


やけっぱちでもいいさ


私は、

カヤネズミになりたかったの

所詮ドブネズミにしかなれなかった

なのに


流れ なさそうな。汚水の恋え堪りに

等しく死んでいくというに

月音した、嗚咽だけがしとどに伝染る

絶望も裏切りもしない

永遠に変わらない その面だけが嗤えるばかり

少しずつ 彗星を形成していく 風のよう


出来損ないだから、装して、悪態を重ねてイキる。


ネズミ算に増える塵芥。寂しがり屋の隙間風に庇われる


皆々清く正しく

息を吐き吸っている 命の源に

世界の人口は減り続けている

今夜もまた

泣けるなら

いつか私たちは 瞼を開くだろう


ああ、

その清らかな赤子の泣き声に

空が綺麗に/也も無い。


鼻先をくすぐる花に 築かれる 今

思い出だけに縋っている、のか。


動じた気がして 少しだけ口角を上げてみよ。

みなみな幸を抱くのは

停止した惑星に 僕らは案山子を突き立て

この体に仕組まれた遺伝子の仕業なのか

避けたかったのか 見つけて欲しかったか


さすれば この思考も誰かの、、(唯底に未来を)

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