第15話【カラをのぞく】

たくさんの材料があった

機体の瞳が揺らいで

蒼空に飛ばすかみひこうき

今 子の風は呑み込まれ

安らかに泣いで魅せ

撫で降ろす型に羽が生える

転に廻るときを 流す風車は

陽ではできない蟠りを流してくれる

夢だったらなんて

無責任なおもいでは

癒えることはないことでしょう。

ときに限ったことじゃなく

総ての恵みと悟る。

幻日は確かに心を捕らえて

仕舞われ往くのだから。

そう信じて 私は 空を覗いている

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