第13話【白の翳に】


新築の家家が真っ白な

真綿を被りて

未だ睡眠不足の白銀の世界が

チカチカとみえる世界を

ヌメつくす翳は居場所すらなく

光がゆきを沈ませ

天地を転がし続け

ふかり ヒが墜ち

吐露搔いては、

慟哭しそうな血は

底に唯 水からに干乾びる

身に染みては滅入り

解れては涙ぐむ。

生滅する、

背中合わせて安心しては

いかれてゆくことは

あたりまえの罅で

コトを刻んでゆくであろう

円く慕う明かりは

朱々と吸い寄せられ浮かびあがり

終い皆 心地よい眠りにつく。





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