第4話


_________.....



「今日は付き合ってくれてありがとー!鈴!」



『いいよーこれくらい。未来と一緒に買い物するの楽しいしっ!』



その日は日曜日。私と未来は久しぶりに休日が重なったので、一緒にショッピングモールへと出掛けていた。





「それにしても買いすぎちゃったなー。」



『さすがに重いー...少し休む?』



「賛ー成ー!ショッピングモールの向かいにさ、新しいカフェできたんだって!そこで休もー」




両手に紙袋を抱えてカフェに向かった。

カフェに行くには横断歩道を渡らなくてはならない。

日曜日だからか、普段に比べて車の往来が多かった。





「あ、わわ!」


『何してんのー!』



未来は横断歩道の真ん中で躓いてしまい、紙袋の中身をぶちまけてしまった。




『危ないよーもー』


「あはは...でもまだ青だから!」






急いで中身を拾いだす。



まったくー...と苦笑しながら目線をあげると、一台のトラックがすごい勢いで突っ込んでくるのが見えた。





あの運転手...!まさか居眠りしてる!?





トラックは赤信号など構わずにそのまま突っ込んできた。


未来はそれに気づいていない。







『未来っ!!』









未来を力の限り突き退けた。














次の瞬間、強い衝撃と共に私の視界は暗転した。




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