第3話
『.....未来?私、ここにいるよ....?』
震える体で未来に近づこうとする。
キィ....
前の扉が開いた。出てきたのは、一人の看護師だった。
「あ...っ」
勢いよく未来が立ち上がる。
「鈴は...っ!鈴は生きてますよね!?」
そのまま看護師に詰め寄る。
「.......」
「何で返事しないんですか!!」
下を向いたまま動かない看護師に声を張り上げる。すると、
「鈴さんは......たった今、お亡くなりになりました.......」
『.....え.....』
私が......死んだ......?
「う、そ......」
未来がその場に座り込む。そして、扉の隙間から見えたのは.....
『......私.....』
ベッドに横たわった"私"だった。
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