人類初
昭和二十年 七月
米国 ニューメキシコ州ソコロにある砂漠地帯。
ここでアメリカ合衆国が巨額な資金、世界有数の科学者を集めて造られた新兵器の実験が行われた。
その爆弾は元々、大戦に於いてドイツや日本に対し使用される目的で開発され、対独戦終結時にはこの研究開発の意味は無くなったかに見えた。
しかし、巨額の資金を投じて進められた計画を完成目前で辞めるのは・・・との意見や、今後新たな脅威となるであろうソ連への牽制の意味もあり、トルーマン大統領は計画の継続を決め、遂に爆弾は完成、実験までこぎつけた。
「3,2,1・・・ZERO,fire!」
カウントダウンが止まり、起爆装置のスイッチが押される。
と、爆弾に仕込まれた火薬に押し出され、燃料のプルトニウムが一気に核分裂反応を起こし、一瞬にして巨大な火球と衝撃波を作り出す。
「成功だ!」
爆発を確認した科学者達が叫ぶ。
ここに、人類史上初の原子爆弾が誕生したのである。
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