第7話 越えない時間

〈今日は『遮断機が降りた時』の感想です。

 最近映画になったので、タイトルを知っている方も多いかもしれませんが、一言でいえば、タイムリープものです。でも、時間軸の面白さだけじゃなくて、登場人物たちそれぞれの思いや人間関係が細かくて素敵な物語です。

 ネタバレをしないようにするのが難しいくらい緻密な伏線の張り方なので、どこを語ったら良いのか…推理モノが好きな方にもおすすめです。

 そうはいいつつ、一つだけ好きな場面を。

 ある女の子のセリフ。

「知りたくない。知ってしまうことの方が怖い」

 このセリフがどこに出てくるのか、どんなシーンなのか、そして、どんな意味なのか。気になった人は読んでみてくださいね。

 最後に、タイトルがとっても意味深ですが、読み終わった時ストンとこの言葉が心の中に落ちる気がしました。

『遮断機が降りた時』読んだ人はぜひ私と感想を語りあいましょう。〉


「よし、送信」

 パソコン画面に映し出された文字の下、送信と書かれたところにマウスポインタを持っていく。一度頷いてから、カチッとクリックしたら、送信中の画面になった。

 送信しました、という文字のOKボタンを押せば、終わりだ。

 インターネットを開いている画面。タブで切り替えた自分のサイトで更新をすれば、先ほど送った内容が反映されていた。

 画面から離れ、腕を上げて伸びをした。後ろにそると、座椅子がギギギと変な音を立てる。

「あの人、また感想書いてくれないかな」

 伸ばしていた身体を戻して、パソコンに向かう。マウスに手を伸ばして、再び自分のサイトの編集画面に切り替え、コメントのところをクリックした。新着コメントは、0件だった。

 またカチッとクリックすれれば、過去のコメントのページだ。そこには、自分がブログにアップした本の感想に対するコメントが並んでいる。

 自分のサイトを開いたのは二年前。

 高校生になってインターネットをよく使うようになった。そして、高校二年生のある日、とあるブログを見たのがきっかけだった。たまたまみたそれは、自分も読んだことのある本の感想だった。あまりメジャーじゃないその本は『目覚しが鳴る前に』というタイトルだった。それから自分でも本の感想を書いてみようと、ブログを開設した。

 本を読むことは好きだった。でも、友達と本について話すことはあまりない。話題になったものくらいは話になるけど、実際読んで話すことはほとんどなかった。頻度だって、本ばかり読むというよりは、ぽつぽつとたまに読むくらいだった。

 自分のサイトは本の感想だけを載せたブログになっている。だから、コメントも本に関するものだけ。ときどき、アダルトサイトの広告が張られたり、明らかな誹謗中傷が書かれたりしたこともあったが、そういうのは消しているし、取り合わない方が良いと約二年間で学んだ。元からパソコンが得意というわけでもなかったが、誰かに聞くことなく、手探りで、だいたいは検索サイトで検索すれば何とかなった。

 自分は決して文章がうまいわけでもない。国語の作文は時間がかかって授業中に終わらないことが多かったし、国語の成績が良いわけでもないし、好きでもない。ただ、本が好きだった。ブログを始めてから自分のような文章が下手な人間の感想でも、同意してくれたり、違う見方を教えてくれたりするコメントがあることが面白かった。

 そして、二年間やっていて、コメントをくれる特定の人ができた。その人は一年くらい前から良くコメントをくれるようになった人で、今ではその人のコメントを待っているふしがある。

 恐らく男の人。自分よりは年上のようだった。コメントの中で、俺も仕事で~と書いてあった時は、びっくりした。コメントには年齢の表示は不要だから、正確なことは何もかも分からない。男の人かも、そう思っても男っぽい文章を書く女の人だっている。自分が読む本は比較的女性が読むようなものが多いから、珍しいと思った。

 仕事をしているからといっても年上とは限らないし、本当に仕事しているかも確かめようがない。文章の印象だけで、若そうかもとかこんな仕事をしていそうと勝手に想像するだけだ。

 自分のブログのプロフィールでは、ブログだけの名前、それしか載せていない。本の感想の中では少し自分のことを書いているものもあったかもしれないが、基本的には個人を特定するようなことは書いていないはずだ。

 ブログの開設時、自己紹介部分については、少し悩んだ。開設当時はたくさんの人に読んでもらいたいという気持ちも少しはあって、検索で引っかかるようにするなら自己紹介部分を多く書くべきだと思った。実際、一時期は書いていたけど、今ではそれを消している。

 載せたものが正しいかどうかなんて誰にも確かめようがないが、ブログだけのキャラを立たせることも、等身大でありのままの自分を書くことにも抵抗があった。

 身近な人たちには、このブログは教えていない。というのも、気恥ずかしさが一番だけど、身近な人から本に対して、または自分の感想に関して否定されることが怖かった。そして、その否定のあとに自分とその人の関係が崩れてしまうことが怖かった。関係が崩れるというより、それまでのその人に対する自分の見方が変わって、態度や言葉に出てしまうのではないかということが怖かった。

 年齢を空白にしているのは、年齢が若いと、広告でみる高収入仕事の話がきたり、明らかな出会い系目的の人がきたりする、というのをネットで知ったからだった。ネットには、最初は普通でも途中で直接会いませんかみたいのにも気をつけなくてはならないと書いてあった。

 実際最初の頃、たくさんの人にサイトを見てもらいたいと思っていた時はいわゆる荒し的なことがあった。怖くなって調べて、そしたらもっと怖い話がどんどん出てきた。それからは、感想の言葉選びも気を付けて書くことようにした。誰かに読んでほしくて書いているのに検索されないようにするなんて矛盾している気がするが。


 あの人の過去のコメント

〈こんにちは。僕も『目覚しが鳴る前に』を読みました。

 あなたと同じで、タイトルの印象と、本の装丁が目を引いて手に取りました。

 感想にあったシーン、セリフ、思い出してまた読み返してしまいました。僕はあのセリフを主人公の辛さしか見えていなかったので、喜びもある、との感想にハッとしました。

 僕が好きなシーンは最初の方で、ヒロインが主人公の夢を見るところです。

 起きた彼女が、

「覚めなければ、覚めなければ、私は不幸で幸せだった」

 というセリフです。

 タイトルもそうなのですが、相反する言葉の使い方が僕は好きでした。〉


 好きなシーンが被ることはあまりないけど、そういう見方もあるんだと思うことが多い人だった。そして、この人は私の感想を否定することがなかった。これまで直接会うなんて怖いことは絶対にしないと思っていたが、この人だけは会ってみたいと思った。もし、直接会って本のことを話せたら、楽しいのではないかと。

 それでも、それを実行することない。

 BGM代わりにつけっぱなしにしていた、テレビからニュースが流れている。特集はネットの出会い系犯罪。ネット上で知り合った人と会うなんて絶対にいけない、とニュースキャスターが締めくくった。

 もし、誘われたら?そんな期待みたいな気持ちがどこかにあった。でも誘うような人なんだと幻滅する自分もいる。自分だって会いたいなんて思っていたくせに幻滅するなんて身勝手だ。

 コメントが(1)となっている。未読のコメントはこうして分かるようになっている。コメントを読むため、そこをクリックすると、新着のコメントが表示された。


〈こんにちは。『遮断機が降りた時』僕も読みました。

 感想に書いていた

「知りたくない。知ってしまうことの方が怖い」

 のセリフ、印象的でしたね。

 共感するとともに、こういう風に書ける作者さんが凄いと思いました。きっと小説家は、たくさんのものを調べたり知っていたり、これまでの経験から作品を書いていると思うので、その小説家がいう「知ってしまうこと」の「怖さ」を書いていることが深いなと思いました。それでいて、フィクションという本の世界だからこそ「知りたくない」が実現可能であることも、なんだか自分でも言葉にできないのですが、複雑で面白いと…。

 そういえば、夏になるとタイムリープもの、青春ものが多くなる気がします。登場人物の過去があるから作られる性格、その過去が変わってしまった時どうなるのか、そう考えると本当に面白いです。

 自分がもし過去をやり直せるとしたら、と、これまで何度も考えたことがありましたが、分岐した一つの未来ではなく、分岐している複数の未来がある、並行世界の広がるストーリーがとっても興味深かったです。

 少し話が変わるのですが・・・

 あの、よければ、この本の映画を観ませんか?

 もちろん一緒に、ということじゃないです。同じ日、同じ時間に映画を観て、感想をやりとりできたらと。チャットならお互いこと分からずに、でも話しているようにできるかなと思いまして。

 本当に、無理なら断ってください。時間を合わせたりすることだって大変でしょうし、映画を観る予定なんてなかったとか、色々あると思います。ただ僕は映画のあとに話せたら楽しいだろうなと思いました。

 考えていただけたら、…お返事お待ちしています。〉


「…え?」

 パソコンの画面の文字を追いながら、ちょっと画面に顔を近づけた。最初はいつもの感想に対する感想だったが、途中というか最後が

「んん?」

 最後だけ何回か読み返すが、ちょっと心臓が速くなった。

「これは…お誘い的な?」

 手で口元を押さえつつ、落ち着けと前のめりになった体をパソコン画面から離した。たぶん、ニヤけている。そして、相当気持ち悪い顔だ。

 返事を、返信のボタンを押そうにも書く内容が決まらない。本の感想部分はきっと書ける。けど、そのあとはどうしよう。

 正直なところ、誘われて嫌だとは思わなかった。軽蔑するとか、怖いとか、それよりも、確かに楽しそうだなと思った。それに、映画をみることも好きで、この本の映画は観ようかなと思っていた。いつということも決めていなかったからよいきっかけになったような、とそこまで考えて、行きたいんだと思った。理由を並べて、自分に自分であきれてしまう。

 返信の入力画面を開いた。最初はいつもの定型文。コメントをくれた人の名前とお礼。

〈映画の件、私もお話ししたいです。よろしくお願いします。〉

 と打った。そして

「よしっ」

 と、近くに置いていた本『遮断機が降りた時』を開いた。いつも少し本を読んでは、本のコメントに対する返事を少しずつ打っていく。

 顔をあげた先のテレビは、夏のオススメのスポットを紹介していた。

「暑い夏を涼しいカフェで乗り切ろう。今、話題の長時間滞在型のカフェをご紹介します」とリポーターを追いかけるカメラ映像だった。机の下に置いていたリモコンを取ってテレビに向け、少しだけ音量を下げた。リモコンを置いた、その手でまた本に戻った。


 夏の夕方、陽が落ちたから日中からはだいぶ気温が下がったが、まだ、むわっと暑い中、映画館に向かっていた。最近は事前に家にいながら映画のチケットがネットで買える。少し前くらいに行って、チケットを引き換えれば、指定席だし、ちゃんと良い位置で見られるシステムだ。なんとも便利だなぁと思う。

 あれからチャットでのやりとりが始まった。日にちや時間を決めたりするのに便利ということと、チャットに慣れる意味があった。チャットはスマホでもパソコンでもできるようにしていたが、私はパソコンの方が打ちやすいということが分かった。チャットのスピード、他の人を知らないけれど、それでも話すようにというのは、やはり難しい。

 映画館にショルダーバッグとパソコンバックという姿は、なんだか浮いている気がした。これでスーツならまだ、仕事帰りなのかなくらいだが、あいにくラフな服できている。

 スマホの振動にショルダーバッグから取り出すと、チャットのアイコンに(1)とある。

〈映画、楽しみですね。僕は映画館、着きました。〉

 スマホを握りしめたまま歩き、ビルのような建物のエレベーターに乗った。映画館のあるフロアに着くと空調が効いていて涼しい。ホッと息つくように立ち止まってスマホを見て打つ。

〈私も映画館に着きました。チケットの引き換えしてきます。楽しみです。〉

 それから、チケット引き換えの機械へと向かった。スマホと照らし合わせながら、チケットを引き換えたあと、時間を見ると開場時間まではもう少しあるようだった。

 映画館のフロアを歩く。入口近くに公開予定のチラシのコーナーがあった。近づいてなんとなく眺めると、

「あ」

 と思わず声が出てしまった。

 フロアは人が行きかい、人の話やいろんな音がする。小さくつぶやいた自分の声が聞こえるわけでもないが、なんとなく恥ずかしくなってキョロキョロと見回してしまう。

 一枚のチラシを手に取った。あの人が最初に私の感想にコメントをくれた『目覚しが鳴る前に』の作者の違う作品だった。

「映画化するんだ」

『目覚しが鳴る前に』だったら運命的な気がするけど、あの本は数年前のものだから、映画化になるには古いかもしれない。それに、あまり有名ではなくて、チラシにあるこの本はかなりの部数売れたとどこかで見たことがある。その本の映画化。チラシの後ろを見ると、本の紹介もあった。多くは読まず、チラシを半分に折って鞄にしまった。

 時計代わりにスマホをみると、会場時間になったようだった。アナウンスが流れる。

「8番スクリーン『遮断機が降りた時』の開場時間となりました。8番スクリーンにはエスカレーターまたはエレベーターをご利用ください。」

 アナウンスが繰り返して聞こえる中、スマホのチャットのアイコンは変化していない。スマホを鞄にしまい、チケットを持って会場のあるフロアへエスカレーターで向かう。

 平日の夕方ということで客は少ないと思っていたが、意外と混んでいる。エスカレーターには人の流れができていた。みんなが『遮断機が降りた時』を見る人たちなのかなと思いながらみると、同じくらいの、大学生が多いみたいだった。それから少し年上の女の人。こうやってみると、だいたいが女の人で、それ以外の男の人はカップルできている人だけのようだった。

 あの人、男の人だったら映画館で少し気まずそう、とちょっと笑ってしまった。女の人が割合多い映画なのは、原作からも簡単に予測できたし、宣伝でも女性を対象にしていた。女性率の高さは、きっとこの映画館に限ったことではないと思う。

 フロアに到着してチケットを確認されてから半券を持っていく。スクリーン8と書かれたところの重そうな扉が開いていて、そこから入れば、少し暗い通路になっている。スロープのそこを上がれば視界が開け、スクリーン、そして、たくさんの椅子が並んでいた。

 半券の座席番号を見ながら椅子と椅子の通路の階段を上がる。何回か確かめてから列に入って中央へ行き自分の席に着いた。

 ふう、と座席に座ってショルダーバックを肩からおろした。映画はやっぱり真ん中で見たいなということで選んだ席。足元に挟むようにしてパソコンを置く。膝の上においた鞄から財布をだして、半券を入れた。財布をしまうついでにとスマホを出してみると、あと十分くらいで始まるようだ。チャットのアイコンをみても何もない。スマホの電源を押して落とした。

 スマホをしまってからさっきのチラシをとりだした。裏に書かれた映画のあらすじを読むと、『目覚しが鳴る前に』とも、リンクする部分があるらしい。あの本での主人公の友達のストーリーのようだった。続編とも言われている『発車ベルの後は』が原作である。こっちの本はまだ読んでいない。今日の帰りにでも買って帰ろうかなと思った。

 チラシをしまってぼんやりしていると大きい音とともに照明が落ちる。そしてスクリーンが横に広がったようになる。最初は映画の注意や予告CMだが、なかなか好きな時間だ。ただ、不意打ちでホラーのCMも流すのは、ほんとやめてほしい。

 映画が終わって、ぞろぞろと外に出る。流れにそって映画館のチケットのフロアまでエスカレーターを使ったが、そこからエレベータを使って下に降りた。

 同じビルの中にある飲食店が多いフロア。映画館の一つ下の階にカフェがあり、そこは電源コンセントがあるのを事前に調べていた。

 カウンターでアイスコーヒーを注文し、それをもって席につくと、すぐにパソコンを立ち上げた。映画で切っていたスマホも電源を入れる。もうあの人からのチャットがきていたりして、と思ったが、まだだったようだ。

 パソコンが起動してからチャットを開いた。最初は何を書こう?と、思うことはたくさんあるのに一文字目が打てない。

 そこへチャットの画面に

〈好きだ〉

 という文字。「えっ」という声は声にならなかった。

 映画の感想であって、私のことじゃない。わかっているが、どきっとするものはする。というか、普段なら分かりやすい文章を書いてくれるのに、これは珍しいというか、意外で、なんだか嬉しくなった。

〈私もこの映画好きだと思いました〉

 カタカタと文字を打っていく。

〈以前感想でも書いたセリフ、役者さんの言い方もぴったりだなと〉

〈申し訳ない、文章途中で〉

 と送られてきた。チャットだと会話なので、短く打っていく。

〈いいえ〉

〈観て良かったと思いました〉

 との文字に、外だということを忘れて笑顔になってしまう。

〈あのセリフの時の表情もすごく合っていました〉

〈あとは、あの水のシーンがキレイでした〉

〈あれは、映画ならでは、ですね〉

 トントンと進んでいく話、自分では覚えていなかったところを言われると思い出し、つながっていく。カタカタとキーボードを打っては、うんうんと頷いてしまう。

 あの人はどこでこの映画をみて、話してくれているんだろう。私と同じ東京にいるのかな、同じ映画館だったりして。そんな偶然、奇跡みたいなことあるわけがないか、と思い直す。きっと、遠くの人だろう。

 そうだ、と鞄からチラシを取り出した。

 今度は私から。

 そう思うと、ちょっと悩む。断られたら、もう二度とコメントしてくれなかったらと。あの人もそうだったのかもしれない。この映画に誘ってくれた時。

〈迷惑なら…〉

 と打った。映画のタイトルは原作と同じ『発車ベルの後は』だ。そう、帰りに本屋に寄ろう。まだ、駅の本屋なら開いているはず。でも、もう少し映画の話をしてからと思う。この時間が楽しくて好きだ。

〈迷惑なら…〉

 という文字をバックスペースで消す。そして映画の感想を打っていく。

 注文していたアイスコーヒーのグラスが汗をかいている。ストローで飲むと、ちょっと氷で味が薄くなっている気がする。ミルクを開けて入れた。ストローでかき混ぜれば、白のミルクが黒のコーヒーに落ちていく。

 茶色になったコーヒーの氷がカランと鳴った。



『古今和歌集』 恋部 四七五

               貫之

 なかは かくこそありけれ かぜの ひとも こいしかりけり


  男女の間柄とはこのようなものだったのだな。

  吹く風のように噂ばかりでまだ姿を見たこともない人でも、

  これほど恋しく思われるとは。


                                 7話 完

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