第7話 重ね

「あなたの好きなタイプはどんな子?私はあなたの好みに変わりたい」


そう、恋人に聞かれたらあなたはどう答えるだろう。


髪の毛が長い人、優しい人、かっこいい人、背の高い人、面白い人、可愛い人、真面目な人


無限とも言える人の特徴の中で、あなたはどれを選ぶ。


そして、それは「誰の」特徴?


あなたの人生の中で出会った、見た、聞いた人物の特徴?


それを恋人に伝えてしまったら、重ねてしまったら。それはもうあなたではなく、別の「誰か」に変わってしまう。


あなたを通して、別の誰かを思っていることになってしまう。


だから私はこう答えようと思う。


「------だよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

本物の関係 黒宮 圭 @kuromiyakei0215

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る