第139話 いつの間にやら腹の中
魔界時間22:21 ???
ユリカ:うおっ!暗い、めっちゃ暗い!何ここ?何処よここは!
ネネ:分からんよ、とりあえずライト点けるよ。
空間収納から非常用のライトを取り出して点灯させるとそこは巨大生物の体内だった
ネネ:腹ん中!?え?何の腹の中よ!
2人の背後の人の気配に気付いて振り向くと1人の女性が立っている
ネネ:そして誰?
ユリカ:こりゃアレだな、
2人にメールが届く
ユリカ:あ、番組プロデューサーからだ。えっと・・・
そこにはカットされた間の内容が記され、女性の詳細が記されていた
ネネ:あ、この人案内役みたいよ。ほんでもって、スタートゥアライノスの専門医だとさ。ホラホラ、ユリカっち仕事せな。
ユリカ:あいよ、彼女はエレンさん。リバイアス国際医科大学の巨獣医学部卒業後に帰国してスタートゥアライノス専門医として働いているってよ。種族は、一般的な悪魔族ね。ほんで、この異変の原因の目撃者でもあるんだとさ。
ネネ:目撃者って、何を見たの?
エレン:あれは、いつもの様に定期検診をしていた時の事でした・・・
彼女の口から語られたのは、胃の周囲を包む
ネネ:天使族ねぇ。
胃の周囲を見渡すユリカ
ユリカ:コレ、暴れてるっていうよりは、何か掘り出してるって感じじゃね?
ネネ:あ〜ね、言われてみりゃそうかも。エレン先生、これの主な治療法は?
エレン:通常、鉱山などの鉱脈は平均30年で寿命となります。しかし、スタートゥアライノスの鉱脈膜の場合は最新の研究で開発したコレを散布すれば1週間ほどで元通りになります。
ネネ:ホヘ〜、そんじゃ手分けしてやろうか。3人いりゃ、3時間くらいで終わるっしょ。
ユリカ:だな〜。
3時間後・・・
ネネ:ふぃ〜、後はここで終わり・・・およ?
ユリカ:お〜い、こっち終わったけどそっちはどうよ?
エレン:こちらも終わりました!
ネネ:先生〜、ちょっとコレ見てくんない?
ネネの居る大穴の前に集まる2人
ネネ:ここだけ他と色が違うんだけど、何かわかります?
エレン:残念ながら、私も地質学は専門外なのでコレが何の鉱脈なのかまではちょっと。過去の担当医のカルテを見れば何かが分かるかもしれません。私が前任の担当医から聞いたのは、鉱脈膜の大半はアダマンタイト鉱石の鉱脈だと聞いてます。
ユリカ:でも、コレどう見たってアダマンタイト鉱石の鉱脈じゃあないよね?
ネネ:って事は、例の盗掘天使の目的はコレか?
エレン:かもしれませんね。とにかく、一旦ここを出て過去の担当医のカルテを調べてみましょう。
ユリカ:でも、その間にまた例の盗掘天使が来たらどうすんのよ?
不敵に笑うネネ
ネネ:フッフッフ、そこはアタシに秘策があるのよん♪
ユリカ:秘策?秘策って何よ?
ネネ:それは次回までのお楽しみ〜♪
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