第129話 墨汁の湖へ潜航せよ!(前編)

 ユリカ:はい、ダイバースーツに身を包んだユリカでっす。この格好見て大体お察しがつくと思いますが、あの墨汁の湖に潜るっす・・・だなぁ、何処のバラエティだってこんな規模の墨汁に潜れなんて言わないよコレ。


 魔界時間21:39 甲羅山頂 


 ミク:あら、これから潜るのね。 


 ネネ:ミ、ミク姉⁉︎どうやって来たの?


 ミク:どうやってって・・・


 湖の近くにある洞窟を指差す  


 ミク:皇族しか知らない秘密のルートで来たのよ♪


 ネネ:それ知ってんなら初めに教えてよ〜。


 ミク:まあまあ、それよりこの子達なんだけど。


 ネネ:この子・・・達?


 マル:ピィ♪


 ネネ:おっ!来たなマル坊♪


 おこめ:この子は女の子っす、マル坊は失礼っす。


 ネネ:うおっ!出たなアヒル口!


 おこめ:アヒルじゃないっす、これでも立派なフェニックスっす。


 ネネ:いやいや。100歩譲ってマル坊はともかく、アンタはどう見てもアヒルでしょう。


 くちばしつつ


 ネネ:いたたたっ!それ地味に痛いって!


 おこめ:アヒルじゃないっす。


 ネネ:わ〜った、わ〜ったから!


 湖をながめる


 おこめ:潜ったらたちまちフェニックスからカラスっすねコレ。


 マル:ピィ・・・。


 ミク:こんな事もあろうかと用意しました♪


 おこめ:おおっ!自分達のダイバースーツっす♪


 マル:ピピィ♪


 ネネ:ミク姉、相変わらずだね。


 着替え中・・・


 おこめ:おっ!ピッタリっす♪


 マル:ピィ♪

 

 ネネ:ピッタリというよりピッチリ。


 両サイドから突かれる


 ネネ:いたたっ!だから痛いって‼︎


 おこめ:さっきっから失礼な事ばっか言うからっす。


 マル:ピィ!


 ユリカ:お〜い、そろそろ潜らね?


 ネネ:おっと、そうだった。


 ミク:頑張って〜♪


 ネネ:ミク姉は来ないの?


 ミク:私はやる事があるから。


 湖上空に巨大な魔法陣を展開させる


 ミク:魔王技まおうぎイルジオーネ・フォト幻惑の絵画。これで彼等はこちらに気付かなくなるわ♪


 ネネ:まあ、ミク姉の幻惑を見破れるのなんてそうそう居ないかなね。


 準備体操をする


 おこめ:おいっちに〜、さんし。


 マル:ピッピッ〜、ピッピッ!


 ユリカ:ほれ、駄弁だべってないでネネちんもやる!


 ネネ:あいよ〜。おいっちに〜、さんしっと。


 ユリカ:おっしゃ!そんじゃ、潜るぞ〜!


 ネネ:いっせ〜の〜せっ!


 一斉に飛び込む


 おこめに掴まる


 ネネ:おお〜っ!ダイバースーツ着てるからか、おこめの体重で沈む沈む♪


 おこめ:お役に立てて嬉しいっすけど、ちょっと複雑な気分っす。


 ユリカ:およ?下の方でぼんやり光ってる?


 ネネ:あ、ホントだ。アレは何ぞ?


 後編へ続く・・・









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る