第128話 甲羅登山(山頂後編)
ユリカ:ヤッホイ!ユリカだじぇい♪山頂の周りをブンブン飛んでる奴等が天界の虫だって分かったんだけど、何か色とか違うんだよね〜。でもファーブルさんは分かったみたいだじぇ〜。
魔界時間21:19 墨仙トータス甲羅山頂
ジャン:これさ。
ネネ:何々?カオスビートル、ホーリービートルの古代種。天魔大戦中に大発生し、4つの宇宙でカオス感染が増大。特に被害が
ユリカ:でも、絶滅したんなら現存してるホーリービートルは何なのさ?
ネネ:だよね〜、人間も動物も環境に適応するために進化したから今があるんしょ?祖先であるカオスビートルが絶滅したんなら進化して生まれてこない筈じゃんよ。
ジャン:そこが生命の神秘であり、謎でもある。だが、存在するなら必ず意味がある。意味の無い生物などこの世に存在しないのだよ。さて、人間の身体にウイルスが侵入したら普通はどうなる?
ネネ:どうってそりゃあ、抗体がウイルスを排除しようとするっしょ?
ジャン:そう。では、感染型精神汚染物質のカオスが宇宙という名の身体に侵入したウイルスだとしたらどうなる?
ネネ:え?宇宙を身体に見立てたらそりゃあ、抗体となる生物も居るっしょ・・・て、まさか!
ジャン:そう、カオスビートルこそがカオスに対抗する抗体なんだよ。いや、この場合はホーリービートルの方が本来の姿であり、カオスビートルの方がカオスを吸収した個体なんだよ。
ユリカ:ええっ!じゃ、ホーリービートルの方が元々の姿だって事⁉︎
ネネ:う〜わ、ややっこしい!じゃ、何でカオスビートルの奴等は突然いなくなったのさ。
ジャン:彼等には天敵が居たんだよ。
ネネ:天敵?
ジャン:この図鑑によると、その天敵の名は魔界宇宙に生息するオーロラフェニックスの
ネネ:それって手詰まりじゃんよ・・・あれ?何か聞いた事あるような無いような。オーロラフェニックス・・・オーロラフェニックス・・・あっ!アリスパイセンの妹んトコに居たわ、オーロラフェニックスの雛鳥!
ジャン:本当か!
ネネ:ちょっと待っててちょ〜・・・
シルフィード王国と通話する
ネネ:しもしも〜、そうそうアタシ。急で悪いんだけどさ・・・そう、そっちに居るマルって雛鳥。ちょっと緊急でこっちに連れてきてほしいんだわ・・・へ?あのこめ公そっちに居んの⁉︎そんで連れてきてくれるって?分かった、待ってるよ〜ん。
通話を切る
ユリカ:こめ公ってパールフェニックスの雛鳥のあのおこめ?
ネネ:そう、何でか居るんだとさ。
ジャン:では我々はそのオーロラフェニックスの雛鳥を待つとしよう。
次回へ続く・・・
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