第120話 ハジける愚か者

 ユリカ:ヒャッハーッ!今年ももうすぐ終わるじぇ〜い♪


 ネネ:さようなら今年、明けましておめでとう来年♪


 ユリカ:まだ今年終わっとらんやないか〜い!


 ネネ:サタンヘイルダムのニューイヤーイベントは盛り上がっていくじぇ〜い♪


 ユリカ:およ?ネネちん、サンタコス?その袋の中身は?


 ネネ:フッフッフ、この中身かい?この中には世の女の脱ぎたてゆめ下着ロマンが詰まってるんだじぇ〜い♡そういうユリカちゃんだってサンタコスにその袋の中身は何なのさ?


 ユリカ:聞くだけ野暮だじぇい、コイツの中身は私のアオイ先輩ゆめ私物ロマンが詰まってるんだじぇい♡


 2人の背後に警官が現れる


 警官:ちょっと君達、今の話は本当?


 ネネ:うおっ!


 ユリカ:ポ、ポリスメン⁉︎


 警官:ここ数日、モデルさんや女優さんから下着の盗難届が相次いでいましてね。ちょっと、署で話聞かせてもらいましようか?


 ユリカ:おまっ、一体何人分盗ったんよ!


 警官:アオイさんのマネージャーさんからも盗難届がでてるんですが、今の話からすると貴女も無関係ってわけじゃないですよね?


 2人に結界手錠をかける


 ネネ:ちょ、お巡りさんちゃうんすよ!


 ユリカ:やめて、連れてかないで!


 魔界時間19:43 帝王都サタンヘイルダム デモニウス区警察署内 取調室


 刑事:ディメスティア帝国の女帝ネネ・ディメスティア様にナレーターのユリカさんね、こんなしょうもない事でしょっ引かれて恥ずかしいと思わないの?


 ネネ:サーセン。


 ユリカ:ごもっともっす。


 刑事:一国の魔王様で、しかも近々結婚するんでしょう?そろそろそういうの控えた方が良いと思わない?


 ネネ:まったくもってその通りです。


 刑事:ユリカさんね、コンプライアンスって知ってる?テレビのお仕事してるんだからそれくらい謹んでもらわないと。


 ユリカ:ほんっと、仰る通りで。


 刑事:それでなくても生活安全部ウチは年末年始の忘年会や新年会で羽目を外し過ぎる人達の取り締まりで忙しいのに我々の仕事増やしてどうすんの?


 ネネ:ほんっと、お疲れ様っす!


 ユリカ:ご迷惑をおかけして申し訳ございません!


 刑事:今回はからのという事なので注意喚起ちゅういかんきで済ますけど・・・


 ネネ:ちょい待ち!


 ユリカ:今何と?


 刑事:いやだから、注意喚起で・・・


 ユリカ:いや冒頭部分。


 刑事責任:へ?ある方々からのお仕置き?


 背後の気配に気付き恐る恐る背後を見る2人


 雅:お・ま・た・せ♡


 幸子:さ、行きましょうか♪


 ヴァネッサ:覚悟してくださいね♡


 2人:いーーーやーーーっ!















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