第112話 海賊黒髭(前編)

 ユリカ:よっす!今週も始まって2日目・・・へ?また創造主さくしゃの都合で公開日が土曜になんの⁉︎他の番組は?・・・は?予定通り更新されてる⁉︎なんか最近火曜日って呪われてない?ま、それはそれ。どうもネネちんがファンタジア王国へ行ってる間に海賊が住み着いたみたいよ。


 魔界時間18:43 女帝執務室


 ネネ:うっし!本日のご公務これにて終了♪・・・おんや?


 一件のコメント欄に気付くネネ


 ネネ:えっと、昨年暮れから帝国領の惑星ディメストは海賊被害が多発しております。文明の差が歴然れきぜんとしているのか、今のところ海軍力が強大なため直ぐに返り討ちに出来るのですが流石に鬱陶うっとおしいのでなんとかしてください。とな?


 添付てんぷされた画像に切り替える


 ネネ:これがその海賊です、どうか宜しく頼みます。惑星ディメスト領主リズ・ディメスト伯爵より・・・かぁ。


 ドロシー:おやおや?この海賊旗・・・何処かで見た様な?


 手持ちのデバイスで検索する


 ドロシー:あった、あった。それは人界西暦1716年から1718年にかけて地球の大西洋は西インド諸島を活動範囲にしていた伝説の海賊、海賊黒髭かいぞくくろひげことエドワード・ティーチのものだねい♪


 ネネ:何でそんな奴が?

 

 ドロシー:さあ?大方、例の異世界転生の弊害へいがいである空間転移事故に巻き込まれでもしたんでないの?


 ネネ:海賊船ごと?


 ドロシー:ムッフッフ、それだけ規模の大きい空間転移事故なら過去最大級のものだね〜♪


 ネネ:笑ってる場合じゃないっしょ、それだけバカでかい大穴開いてるって事じゃんよ。早速修復作業するようにアイツに頼んどくか。


 ドロシー:修復前に現場を見ておきたいものだねぇ、それだけ大規模な次元の穴はそうそうお目にかかれるものじゃないしねぇ♪


 ネネ:ま、知識欲は置いとくにしても、一度この目で確認しておかないとね。


『帝国領 惑星ディメスト南半球ワープ諸島』


 ワープ諸島上空に巨大なワームホールが浮かぶ


 ドロシー:おっほ〜!こりゃまたどデカい次元の穴だね〜♡直径37万2000㎢、日本の総面積とほぼ同じ大きさだね〜♪


 ネネ:勘弁してよ〜、あれだけの規模だとこっちに何万人って迷い込んでるよこりゃ。


 ドロシー:しかも、あの渦の形状からすると向こうからの一方通行というおまけ付きさね♪


 一隻の海賊船が近付く


 ???:誰だ、俺様の縄張りに勝手に入って来るのは?


 ネネ:えっ!あ、あれが・・・


 ドロシー:ムッフッフ、おいでなすったね。人界伝説の海賊、エドワード・ティーチが♪


 後編へ続く・・・











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