第106話 中継のユリカさん
魔界時間21:59 国土争奪戦争 戦場惑星エンタメ ファンタジストドーム
ユリカ:はい、こちらは国土争奪戦争の戦場となる惑星エンタメはファンタジストドームでございま〜す♪
ネネ:何かいつもと違くね?何処でも構わず羽目外しまくるのがユリカちゃんじゃなかったっけ?
ユリカ:タ・・・タスケテ。
ユリカの目線の先を目を細めて見るネネ
ネネ:ん〜?何だアレ・・・糸?
雅:アレはマリオネットスパイダーの糸ですわね。
ネネ:おわっ!ビックリした。いきなり音もなく背後に現れるのやめてくんない?それよかマリオネットスパイダーって?
雅:エンゲキスパイダーの眷属ですわ。でもおかしいですわね、エンゲキスパイダーは確かシネマニア帝国領は惑星ダイブタイの巨獣の筈ですけど。
ネネ:そうなの?
雅:マリオネットスパイダーに台本を記憶させて、舞台俳優さんとかにアクションシーンを身体で覚える様に操る能力を持ってると聞いておりますわ。因みに、両方ともアラクネ科に属する上半身美女の姿をしてますわ。
ネネ:何でまたユリカちゃんにそんなモンが?てか、上半身美女ってマジですか⁉︎
雅:大方、前回のアレがスタッフさん達の
ネネ:あ〜、前回スタッフさん達にユリカちゃんが拉致られたアレかぁ。
ユリカ:それでは前夜祭の様子をリポートしていきたいと思います♪
ネネ:本人の意思ガン無視して番組進んでるよ。
『遥か後方5000m地点』
スパイダー:ハ〜イ、良いわよその調子〜♪
モニター越しに糸を巧みに使ってユリカを操るマリオネットスパイダー
スパイダー:次はあの屋台を取材してみようかしらん♡
スタッフ:お疲れ様です、差し入れの
スパイダー:あらん、分かってるじゃな〜い♡
下半身の前足で操りながらも上半身の両腕で器用に食べるマリオネットスパイダー
スパイダー:美味しいわ〜、
スタッフ:収録は順調に進んでますねぇ♪
スパイダー:あの子なかなか操り易くて助かるわ〜♡思考が読み易いというか、単純というか♪
スタッフ:その調子でお願いしますね♪
スパイダー:ま〜かせて、ギャラの分はキチンと働くわよん♪そ・の・か・わ・り、分かってるわね?
スタッフ:勿論、エンゲキスパイダーさんには良い報告をさせてもらいますよ♪
スパイダー:頼んだわよ、ウチのボスはそういうとこ厳しいんだから。
『収録現場』
ネネ:テレビ局で雇われてんのかな?
雅:そうですわね、ドラマのスタントマンとかアクション俳優さんのアクション指導なんかでは雇われてるのを聞いた事ありますけど。
ネネ:ユリカちゃん、もうちょっとスタッフと仲良くした方が良いと思う。
雅:あら、珍しくマトモな事言いますわね。
ネネ:珍しくは余計!
ユリカ:た〜すけて〜。
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