第107話 開戦前夜
ユリカ:うおっしゃーーっ!やっとあのバカ
魔界時間22:43 都内ホテル
ネネ:選曲バッチリ、ボイトレ完璧!あとは明日の開戦を待つばかり♪
ユリカ:そ〜んな事言って、本戦は大丈夫なんか?
ネネ:だ〜いじょうぶだって〜、アミューズメントの国ならではのアスレチックフィールド対決だってさ。そこは各エリアに合った偉人を選抜してるってわけよ♪
ユリカ:ほ〜ん、それなら良いんだけどねぇ。
ネネ:ま、これまでのパターンから考えると大抵あちらさん側に何かしらのアクシデントがあったりとかして勝っちゃう可能性は大きいんだよなぁ。
ユリカ:そう毎回都合よくいくもんかねぇ。
ネネ:どういうわけか、勝負運とかはメチャクチャ強い方なんだよねアタシ♪
ユリカ:運も実力の内ってか。相手も勝負運強かったらどうすんのさ?
ネネ:なる様になるよ♪
ユリカ:なる様になる・・・ねぇ。
ネネ:だって、これに勝ったらヴァネッサお姉様がお嫁さんに来るんだよ?絶対負けるわけにはイカンのですよ!
ユリカ:そういやさ、
ネネ:ああ、メガロ姐さんなら国でお留守番。
ユリカ:まさか本当にラバースーツ着てセクハラしてるんか?
ネネ:うんにゃ、流石にラバースーツ越しだと肌の質感とかイマイチ分かり難いから、ビーストヘッジ工科大学とディメスティア帝国で共同開発した完全耐電ジェル使ってる。いわゆるローションプレイってやつ?
ユリカ:魔界宇宙3大学府の一角と何やってんのさ。でもあのオズワルド・ビーストヘッジ学長がよくそんなしょうもない開発に協力してくれたよね。
目を逸らすネネ
ユリカ:おいこら、何て言って説明したんだ?お?
ネネ:ボルテックメガロドンの生態調査に必要なんですぅ〜んって。
ユリカ:ですぅ〜んって、おまっ。
ネネ:う、嘘は言ってないっしょ?
ユリカ:セクハラという名の夜の生態調査ってか?
ネネ:おっ、上手い事言うねい♪
ユリカ:雅さんにバレたら殺されっぞ?
ネネ:バレなきゃ
ユリカ:そういや、雅さん最近見かけないね。
ネネ:確か、国でやる事があるって言ってたような?
ユリカ:案外、財政大臣の人材探しとか?
ネネ:や、やめてよ縁起でもない!
突然テーブルのグラスにヒビが入る
ユリカ:う〜わ、不吉だ。
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