第86話 マリアンの正体

 ユリカ:ヤッホ〜イ、ユリカだよ〜♪美人秘書に鼻の下伸ばしながら案内を受ける事になったネネちん。前回の最後くらいで雅さんの言ってたの気になんない?そこは流石ネネちん、ちょっと目を離した隙に調べたんだとよ。その能力ちからもちっと魔王ほんぎょうに活かそうよ。


 魔界時間16:00 星都ピエロニア 星都庁舎


 マリアン:こちらが星都ピエロニアの星都庁舎でございます。


 ネネ:へぇ〜、サーカステントのデザインなんだぁ。


 マリアン:この星ではサーカス団への就職率が高いので、ピエロや猛獣使いや団長等の専門学校があります。


 雅:この星ではサーカス団を作るという事は会社を起業するのと同じ様に捉えているのですね?


 マリアン:その通りでございます。我が国では競争率が極めて高いので実績を上げて他国にて興行するのが常識となっております。


 ネネ:成る程ねぇ〜。


 マリアン:次へ参りましょう。


 トランスゲートで星都南方へ移動する


 マリアン:こちらは猛獣使いのパートナーとなる猛獣を育成する施設でございます。育成された猛獣は資格を得た猛獣使いとマッチングを行いパートナーとなります。


 ネネ:婚活と同じで相性が悪けりゃデビューも出来ないもんね〜。


 マリアン:はい。では次へ参りましょう。


 トランスゲートで星都北方へ移動する


 マリアン:こちらはそれぞれの資格試験を行う試験場となっております。我が国ではサーカスにおける各業種は国家資格となっており、試験に合格しないとデビューする事は出来ません。  


 ネネ:興行する側と観客側、両方安全に楽しくって事だね?


 マリアン:左様にございます、それでは次へ参りましょう。


 トランスゲートで星都東方へ移動する


 マリアン:ここは新人団長の研修施設のあるエリアでございます。興行が軌道に乗れば専属のマネージャーを付けますが、それまでは団長が行うためこういった施設で研修を修了して初めてサーカス団を立ち上げる事が出来るのです。


 ネネ:ほへ〜。


 雅:陛下もここで研修受けたらどうです♪


 ネネ:何でだよ!


 マリアン:では最後の視察地へ参りましょう。

 

 トランスゲートで星都西方へ移動する


 マリアン:こちらはサーカステントを専門に扱う専門店があるエリアとなっております。サーカステントはそのサーカス団の顔とも言えるものですからオーダーメイドが主流となっております。大抵の新興サーカス団は中古から始めるのが多いですね。


 ネネ:ま、成功するか否かは博打みたいなモンだからねぇ・・・さてと、最後にしつも〜ん。


 マリアン:何でございましょう?


 ネネ:マリアンさんってさ、元魔王秘書ってユリカちゃんから聞いたんだけど。それって、天界宇宙中央政府の新生反魔党で幹事長やってる猪倉源助いのくらげんすけってジジイに潰された諜報超大国スパイニア共和国なんじゃない?


 マリアン:な、何故それを⁉︎


 ユリカ:美女リサーチ力においてネネちんの右に出る者はいないよ〜。

 

 ネネ:魔界宇宙で東のグローバリア公国、西のスパイニア共和国と謳われた魔界宇宙一情報収集能力に長けた超大国があっさり潰されるなんて相当ヤバいネタを入手したんじゃないの? 

 

 マリアン:・・・ディメスティア女帝陛下の仰る通りでございます。我が国が突き止めたのは猪倉幹事長の裏金錬金術の正体です。


 ネネ:やっぱりね〜。もしさ、スパイニア共和国ががあるって言ったらイザベラ先輩に協力してくれるかな?


 マリアン:ほ、本当ですか⁉︎


 ネネ:アタシは美女には嘘はつかんさ♪


 雅:ホント、ですもんね〜。


 ネネ:何かいちいちトゲのある言い方だな。


 マリアン:再び祖国が復活出来るなら何でも致します!


 ネネ:決まりだね♪






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