第84話 魔王会談inファンダジア王国

 ユリカ:や、やあ。ユリカだよ〜・・・うっぷ!吐きそう。うえ?何でかって?そりゃあ前回のバケモンジェットコースターで酔ってるに決まって・・・ふぐぉ!


 暫くお待ち下さい


 魔界時間10:00 王都アミューズ エンターテイナント城


 城のエントランスホールで出迎えるメイド


 メイド:お待ちしておりましたディメスティア女帝陛下、女王陛下が応接室にてお待ちです。


 ネネ:の間違いじゃないんですか?


 ユリカ:えっ⁉︎このメイドさんが? 


 ネネ:万人の目を誤魔化せてもこのアタシにゃ〜、通用しないよん♪


 変身魔法を解くヴァネッサ


 ヴァネッサ:お見事です。


 ユリカ:うおっ!本当にファンダジア女王だ!


 ヴァネッサ:やはりこの程度では簡単に見破られますか。


 ネネ:当然♪


 ヴァネッサ:ではこちらへ。


『城内応接室』


 ヴァネッサ:先ずは先日のストリーム伯爵の非礼をお詫びいたします。


 深々と頭を下げるヴァネッサ


 ネネ:あ〜、全然気にしてないっすよ。あの手のドSは誰かさんで慣れてますから♪


 雅:あら〜、その誰かさんって誰かから〜?


 ヴァネッサ:それでは早速ではありますが、貴国は我が国に戦勝した時の獲得領土として何処と決めておりますか?


 ネネ:(やっべ〜、ヴァネッサお姉様を嫁にゲットする事ばっか考えてて決めてなかったよ〜)


 雅:ま・さ・か、決めてないなんて言いませんよね?


 ネネ:(ヤバイ!すぐに言わなきゃお仕置きコースだ!ま、適当で良いか)我が国は貴国の・・・


 ヴァネッサ:貴国の?


 ヴァネッサの背後のテーブルに置かれたポスターを見るネネ


 ネネ:わ、惑星サーカスを頂きます!


 ヴァネッサ:惑星サーカスですか?あの星はサーカス興行が盛んな星。成る程、目の付け所が良いですね♪


 ネネ:(まぐれだったけど、好印象を得られたのは大きいねぇ♪)では今度はこちらから。ファンダジア王国は我が国に勝ったら何処をお望みですか?


 ヴァネッサ:それでしたら、既に目星はつけております。我が国は貴国の惑星ループを頂きます。


 ネネ:惑星ループかぁ、あそこは星全体が空間サーキット場だから遊興超大国としてはなかなかお目が高い♪


 ヴァネッサ:宜しいのですか?


 ネネ:モチロンでっす♪


 雅:本当に宜しいのですか?彼処は魔界宇宙国際空間サーキット連盟に加盟してて、毎年莫大な興行収入を得てる貴重な我が国の財源の1つですわよ?


 ネネ:こっちだってファンダジア王国の3大興行収入惑星の1つを要求してるんだからそれ相応の対価が必要っしょ?


 雅:それは・・・まぁ・・・そうですけど。陛下が良いと仰るなら何も言いませんわ。


 ネネ:てなわけで、我が国としては異論無しでっす♪


 ヴァネッサ:決まりですね、それではお互い良い戦にしましょう♪


 握手を交わす2人


 ネネ:モチロンっすよ♪









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