第77話 リモートワークだよユリカちゃん
ユリカ:ヤッフーッ!皆んな元気?ナレーターのユリカだよ〜ん♪え?なんかいつもよりテンション高くねって思った?何でかって、それ聞く?聞いちゃう?
カンペを出すAD
ユリカ:へ?『それは良いからサッサと進行しろ』って?しょ〜がないなぁ♪
魔界時間22:37 帝都宮殿女帝執務室
ユリカ:オイッス!ちゃんと仕事しとるかね♪
ネネ:もう、そのテンション何なの?
ユリカ:聞いてよ、前回存在消えかかったって言ったっしょ?
ネネ:言ったね。
ユリカ:シェルター行く道中アオイ先輩が心配してるだろうから通話したんよ。
ネネ:ほんで?
ユリカ:そしたらさ、貴女どちら様なんて言うんだよ!酷くない?
ネネ:そりゃ、存在消えかかってるならユリカちゃんの過去にも影響するでしょう。
ユリカ:でもさ〜、このシェルターに入ってここまで回復した途端に向こうから連絡きたんだよ〜!『ユリカちゃん大丈夫?不自由してない?』って!
ネネ:そりゃ、そこまで回復したんなら歴史が修復されて記憶が戻って連絡くらい寄越すでしょうに。
ユリカ:何だ何だ〜?こんなおめでたい時にテンション低くね?
ネネ:こっちは雅姐さんが居ない分、仕事が山ほど回ってきてこの時間までやってたからお疲れ気味だっつ〜の。
ユリカ:ありゃ、そりゃあご愁傷様で♪
ネネ:そっちはどうなんよ?
ユリカ:こっち?番組ナレーションのお仕事2本減ったけど、仕事が全然無いってわけでもないし、中央政府からの給付金でなんとかやってる。魔界ってさ、福利厚生が完璧だから全然不満は無いよ♪
ネネ:そりゃ良かったね。
ユリカ:まぁ、強いて言えばアオイ先輩に会えないくらいかね〜。
ネネ:リモートで会話出来るんだから贅沢言うなって。
ユリカ:お仕事の関係で回線をこっちに集中させてるから週一でしか話せないんよ。
ネネ:ま、それは仕方ないよ。
ユリカ:だね〜、早く事件収束してくんないかね〜。
ネネ:アタシそろそろ寝たいんだけど。
ユリカ:明日もお仕事?
ネネ:そう、次の国土争奪戦争に向けて出国する日までに片付けなきゃいけない案件が山ほどあんのよ。お姉様方のケツ追っかけてる暇すらないよ。そっちは?
ユリカ:私?私の方は局から送られてきた次の台本に目を通しておくだけだよ。
ネネ:い〜な〜羨ましいなぁ!
ユリカ:まぁ、番組1本分だけだから改変事件前よりかは多少楽だね♪あとは昼間はジム行って、夜は早めに寝てとかかな。
ネネ:何か、ステイシェルター前より規則正しくなってね?
ユリカ:あんまやる事ないんだもん。ま、頑張ってね♪
通話を切るユリカ
ネネ:さ、寝よ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます