第78話 勇者は災害?
ユリカ:ヤッホ〜イ!今週もこの時間がやってまいりました!歴史改変事件で関係者が私みたいにステイシェルターが騒がれている昨今、皆んなも知ってるあの異世界転生で困った事が起こってるみたいよん♪
魔界時間18:05 帝都宮殿内女帝執務室
皇室専用サイトに寄せられた報告書を見るネネ
ネネ:何々?『人界宇宙にてカオス感染症にかかった魔族の治療のため我が国から派遣された医療班が転生勇者に魔王軍と間違われて襲われた』『帝国領内にて転生勇者に領主居城が荒らされた』『転生勇者が魔族と見るや突然襲いかかってきた』かぁ。その他転生勇者関連被害報告多数、ここまでくると勇者は災害だなこりゃ。
ユリカ:やあやあ!ちゃんと仕事しとるかね♪・・・ん?どったの?
ネネ:あ、ユリカちゃんコレ見てよ。
ユリカ:何これ、これ全部勇者関連被害報告⁉︎
ネネ:ほら、歴史改変事件前から問題になってたやつ。事件発生直後に魔界宇宙各国から相次いで被害が報告されてるんだってさ。
ネットニュースの画像を見るユリカ
ユリカ:うっわ!エグい。
ネネ:勇者の皆んなはあんまりにも無抵抗だから途中でおかしいと思って聞くと、間違った情報を植え付けられていた事を知らされてボランティアでの復旧作業や奪った宝物の弁償のために働くつもりで移住を決めるケースが殆どなんだって。
ユリカ:何それ、それって天界宇宙の神族の出世のためにデタラメ聞かされて襲わせた挙句その被害者である転生勇者にそのケツモチさせてるってわけ⁉︎
ネネ:被害にあった各国魔王も転生勇者は被害者なんだからその必要はないって説得するんだけどさ、全員が良心の
ユリカ:まぁ、本人等がそうしたいって言うなら良いんじゃね?
ネネ:そうそう、だからウチも本人のやりたいようにやらせてサポートしろって通達してあんのよ。
ユリカ:もしかして歴史改変事件のステイシェルターって
ネネ:どゆ事?
ユリカ:ほら、異世界転生問題で新しく異世界転生監督庁が設立されたっしょ?私気になってステイシェルターの名簿見せてもらったらさ、大半がそこの職員なんよ。そして職員全員がなんらかの形でモーツァルトの曲に関わるエピソードを持ってる。
ネネ:ちょい待ち!
ネネ:・・・ビンゴ!ユリカちゃんお手柄だよ♪
ユリカ:へ?私もしかして凄い事言ってる?
ネネ:もしかしなくても大手柄に繋がる重大発言だよ♪
イザベラに連絡を取るネネ
ネネ:もっしも〜し!チョイと先輩のお耳に入れときたい耳寄りな情報が・・・
次回へ続く・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます