第75話 廃墟都市の発明家(後編)

 魔界時間22:30 帝国領惑星ルート


 ネネ:な〜んか、ユリカちゃんいないと静かで調子狂うな。それにしてもだいぶマシになったとはいえ、まさにゴーストタウンって感じだねぇ。


 遠くからエージェントの声が聞こえる


 エージェント:ちょっ!貴女、何処触ってるんですか!


 ???:ほむほむ、悪魔の女性は皆こんなに肌がスベスベのモチモチなのかね?


 エージェント:皆んなが皆んなってわけじゃないです・・・ひゃあ!お尻揉まないでください‼︎


 ???:な、なんという大きさだ!それにこの形、まるで桃を逆さにした様ではないか!適度に引き締まり、かつこの弾力。悪魔であるから為せる身体なのか!


 エージェント:これは悪魔族の女性では平均です!・・・あ〜もう!胸揉まないでくださ〜い‼︎


 ネネ:あれが近代アメリカから迷い込んできた噂の人間?めちゃくちゃセクハラかましてんだけど。


 コーネリア:え〜、ネネよりマシじゃね?


 フィーネ:てかさ、ウチのエージェントなんだけど。


 フィーネに気付くエージェント


 エージェント:局長、何見てんですか!助けてくださ〜い‼︎


 コーネリアに気付く女性 


 ???:ややっ!あの下半身、もしやラミア族か!


 コーネリア:おおっと、嫌な予感。


 コーネリアに駆け寄り上半身と下半身の境目を撫で回す女性


 ???:おおっ!本当に半身人間で半身蛇なのだな!


 コーネリア:へ、ヘソはらめぇ!


 ネネ:コーネリア姐さんヘソが弱点かぁ。てか、アンタ何者なのよ?


 エジソン:ややっ!これは失敬、私はトーマス・アルバ・エジソンである!


 ネネ:えっ!エジソンってあのアメリカの発明王の⁉︎


 エジソン:発明王かどうかは知らんが、発明家である!それより君。


 ネネ:何?


 エジソン:君はこの国のトップかね?


 ネネ:一応この国の魔王やってます。 


 エジソン:すっばらしい!架空の存在と思われていた悪魔だけでなく魔王も実在するとは!ほ、他の種族はおらんのかね?


 ネネ:ウチは男子禁制の国だから女性しかいないけど色んな種族が住んでるよ。


 エジソン:ますます素晴らしい!この国に住むにはどうすれば良いのかね?ん?


 ネネ:まぁ、身体は女性みたいだからウチの国の契約偉人として登録すれば住めるよ。


 エジソン:む?君は何を言っとるのかね?何処からどう見ても私は男ではないか!


 空間転移で鏡を出すネネ


 ネネ:ホレ、これで見てみ。


 エジソン:これは、どうやって出したのかね?どういう仕組みなんだ?


 ネネ:知的好奇心はいいからこの鏡で自分を見てみなって。


 エジソン:自分を見ろと言われても・・・むおっ!誰だこの金髪美女は⁉︎・・・まさか、これが私か?信じられん、一体どういうメカニズムなんだ?


 ネネ:帝都に行けば詳しい資料あるけど見る?


 エジソン:是非とも見てみたい!


 フィーネ:もしかしたらまだ迷い込んでる人間がいるかもしれないから引き続き調査お願いね。


 エージェント:はっ!


 ネネ:ほいじゃ、撤収〜♪

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