第68話 ヴァネッサを探せ!

 ユリカ:ヤッホ〜イ、ユリカだよ〜ん♪新しい対戦国が決まって早速コンタクトを取ろうと連絡したんだけどね、彼処あそこの女王様はちょっと困ったところがあるみたいなんよ。


 魔界時間13:58 宮殿内謁見の間


 玉座の前に浮いた液晶モニターに映るヴァネッサ


 ヴァネッサ:ハ〜イ、ウチの国を対戦国に選んでくれてアリガトね♡


 ユリカ:・・・、


 ネネ:ありゃ?ユリカちゃんよ、どしたの?ほらいつも通りキャラ紹介、キャラ紹介。


 ユリカ:・・・この人かなって思って。


 ネネ:どゆこと?


 ユリカ:ヴァネッサ・ファンタジア女王って魔王になる前は忍者だったらしくてさ。オマケになんていうか、警戒心強いっていうか慎重過ぎるというかとにかく滅多に公に姿を見せないんよ。


 ネネ:そうなの?


 ユリカ:更に変身魔法の達人でさ、分身にも変身魔法かけて影武者作る離れ技使うくらいらしいんよ。


 ネネ:えっ!て事はもしかしたらこの宮殿内にいる可能性もあるって事⁉︎


 ユリカ:そゆ事、変身魔法で変身したファンタジア女王を探し当てた者しか信用しないんだって。


 ネネ:フッフッフ、そういう事はアタシの十八番おはこだよ。こう見えて実家じゃスパイ泣かせのネネって言われるくらいスパイから恐れられてるんだから♪


 ユリカ:初耳なんだけど。


 ネネ:そりゃ言ってないもん♪


 ユリカ:雅さんホントなの?


 雅:残念ながら事実ですわ。陛下にかかると潜入したスパイの検挙率は100%です・・・女性限定ですけど。


 辺りを見渡すネネ


 ネネ・さ・て・と、取り敢えずね♪


 ???: ⁉︎


 周囲の匂いを嗅ぎ始めるネネ


 ネネ:おんや〜?微か〜に嗅いだ事のない匂いがするぞ〜。これは多分シャンプーかリンスの匂いだねぇ♡


 ???: ⁉︎


 匂いのする方向を当てるネネ


 ネネ:こっちだな〜♪


 メイドの前に立つネネ


 ネネ:ハンナさん♪


 ハンナ?:ひゃい!


 ネネ:シャンプーかリンス変えた?


 ハンナ?:さ、最近変えたんですよ!


 ネネ:最近・・・ねぇ。でも変だなぁ、アタシの記憶が確かならハンナさんのお給料じゃ買えない目ん玉飛び出るくらいバカ高いんだよね〜。この匂いの元は♪


 ハンナ?:友達に勧められた化粧水で凄く肌に馴染むのでつい奮発して買ったんです!

 

 ネネ:おやおや〜?アタシはシャンプーかリンスとは言ったけど、とは一言も言ってないよ〜ん♡


 ハンナ?:あうっ!


 ハンナ?の腹部を撫で回すネネ


 ネネ:おやおや〜?随分と逞しい腹筋だねぇ。確かにハンナさんの腹筋は割れてるけど、ここまでバッキバキじゃないよ〜。この手触りはボディービルダーも真っ青の逞しい腹筋だよね〜。ここまで鍛え上げるにはそれこそ死ぬ気で鍛えないと無理だよね?


 ハンナ?:あううっ!


 ネネ:おやおや、相当動揺してるみたいだねぇ。変身魔法が解けかかってエロ逞しい太腿ふとももの筋肉が見えてるよん♡


 胸を揉むネネ


 ハンナ?:ひゃあ!


 ネネ:ほ〜ら、こっちの方も変身魔法が解けかかってオッパイがどんどん大きくなって大胸筋も見えてきてるよ〜♡


 更に臀部でんぶを撫で回すネネ


 ハンナ?:ヒィッ!


 ネネ:お尻もどんどん大きく引き締まってエロ尻になってきてるよ〜♡


 顔を近付けるネネ


 ネネ:ホ〜ラホラ、YOU変身完全に解いちゃいなYO♡


 ハンナ?から引き離しアイアンクローをキメる雅


 雅:陛下、密ですわ♡


 ネネ:ふぉふぉふぇんふぁふぁいゴメンなさい


 アイアンクローをされたまま玉座に運ばれ座らせる雅


 ネネ:アイタタ、というわけでファンタジア女王が化けてるのはハンナさんです。


 変身魔法を完全に解くヴァネッサ


 ヴァネッサ:お見事♪


 雅:陛下も人が悪い、陛下の様なタイプが苦手なのを最初から知っててセクハラしてましたね?


 ネネ:ご名答でっす♪


 ヴァネッサ:いつ頃から気付いていたの?


 ネネ:あの獅子公にゲート開く様に頼んだ時だよ。アタシが呼んだ知り合いの香水の匂いに混じって嗅ぎ覚えのある化粧水の匂いがしたからね。気配を消して侵入してたのは流石だったけど、あの化粧水を使ったのがあだとなったねぇ♪


 ヴァネッサ:重ね重ねお見事ね、貴女を完全に甘く見てたわ♪


 ネネ:それじゃあ国土争奪戦争の宣戦布告受けてくれる?


 ヴァネッサ:喜んで♪もしも奇跡的に勝てたなら貴女のお嫁さんになってア・ゲ・ル♡


 ネネ:マ・ジ・で⁉︎


 ヴァネッサ:私は信用した相手には絶対に嘘はつかないわ♪


 ネネ:うおーーーっ!やったらーーーっ‼︎


 ヴァネッサ: フフッ、楽しみにしてるわ♡


 ヴァネッサの背後にビッグバンレオが現れる


 レオ:お帰りか?


 ヴァネッサ:ええ、お願いね♡


 レオ:ほんじゃ、ゲート開くんだなぁ。今度来る時は危ないから勝手に入っちゃダメなんだなぁ。


 ヴァネッサ:肝に銘じておくわ♪


 国へ帰るヴァネッサ


 ネネ:うおっしゃーーっ!俄然がぜんヤル気出てきたーーーっ!

















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る