第66話 囚われの罪人達?

 ユリカ:・・・やあ、人間の皆んなこんばんは。君達ん所は衣替え終えて暑くなったね〜・・・とか言ってんだろうね。こっち?こっちはめちゃくちゃ寒いよ。何故なら・・・


 猛吹雪が吹き荒れる


 ユリカ:極寒の星に居るからだよーーっ!


 魔界時間19:00 惑星ホワイト国立公園管理小屋


 ネネ:あばばばば!


 フィーネ:さささぶぶぶぶいいい〜!


 コーネリア:い、今は初夏でしょ。な、ななな、何でこんなさぶいのよ!


 ネネ:こ、こここ、この星は特別さぶいんよ。冬場の昼間はマイナス1千万度、真夏の猛暑日の昼間でも0度の極寒の惑星なんよ。


 ユリカ:こ、こここ、ここって国立公園っしょ?な、なら職員とかいる筈なのに何で居ないんよ!


 ネネ:こ、国立公園とは名ばかり、ここはやらかした奴等が送られる左遷惑星。だからここに志願する奴は雪女とか雪男みたいな氷属性の魔族かよっぽどの物好きしか居ないんだよ。


 フィーネ:さぶいよ〜、外暗いよ〜。


 コーネリア:ひもじいよ〜、半分蛇だから冬眠しそうだよ〜。


 ユリカ:そういや、ここってビッグバンレオが凶獣だった時の影響で寒冷前線が活発になって入れない筈っしょ?なのにどうやって送り込まれたんよ。


 ネネ:こんな芸当出来るのはその獅子公に決まってんだろ!


『ビッグバンレオ専用宙域』


 レオ:ブァックショイ‼︎う〜ん、誰か噂してるんだな〜。


『再び惑星ホワイト』


 中央の通信機のモニターに映るイザベラ


 ネネ:イ、イザベラ先輩〜!


 イザベラ:あら、なんだか寒そうね。


 ネネ:いいなぁ、そっちは暖かそうでいいなぁ。


 イザベラ:そういえばヴェルナース帝国入国翌日にネネちゃんの所の雅さん・・・だっけ?


 ネネ:そうだけど。


 イザベラ:エンゼルベリーのトラウマ克服に良い方法は無いかカルテ宰相に聞いていたわよ。


 ネネ:ま、まさか最新治療について教えて進めたんじゃあ?


 イザベラ:教えてたわね。タダで治療する代わりに滞在期間中サラ・ヴェルナース女帝をお仕置きして欲しいという交換条件で。


 ネネ:あんのアマ、あ〜にいらん事してくれちゃってるかなぁ!


 イザベラ:あ、話が脱線しちゃったわね。実は妖凱製薬ようがいせいやくグループの薬膳社長からの依頼でビッグバンレオに帝王都サタンヘイルダムの医療特区にある瑠空総合病院るあそうごうびょういんへ転送してほしいの。


 ネネ:それって誰?


 イザベラ:それはね・・・


 ネネ:う〜ん、野郎だと気が乗らないなぁ。


 イザベラ:あら、じゃあこの話は忘れてちょうだいね。


 ネネに聞こえる様に独り言を言うイザベラ


 イザベラ:エンゼルベリー克服には副作用でが恐怖の対象として刷り込まれているって報酬に教えようと思ってたのになぁ〜。幸子さんが最も恐る女神ひとの情報も掴んだからそれも教えようと思ったのになぁ。


 4人:マ・ジ・で⁉︎


 イザベラ:あら、聞こえちゃった?でも殿方相手じゃ気が乗らないんでしょう?安心して、他をあたるから。


 ネネ:やりまっす!やらせてください‼︎


 土下座する4人


 イザベラ:良かった、じゃあお願いね♪報酬の情報は成功報酬という事で。


 ネネ:ま、前払いで、前払いでお願いしまっす!


 イザベラ:良いのね?前払いで良いのね?


 ネネ:そりゃも・・・


 ネネの口を塞ぐユリカ


 ユリカ:待った!


 ネネ:何でよ?


 フィーネ:あ、ここの最高責任者が雅名義になってる。


 ネネ:て事は・・・この会話が筒抜け‼︎


 イザベラ:それは大丈夫よ、この策はから雅さんは分からないわ♪データは転送すると雅さんのデスクを経由しちゃうけど。


 ユリカ:だからその情報ネタを私達に渡る前に握り潰されたら一生ママと雅さんにお仕置きされる地獄の日々が延々と続く事に・・・


 ネネ:想像するだけで怖気が!よし、成功報酬にしよう!てなわけで、こっちは任せて♪


 イザベラ:商談成立ね♪


 ユリカ:でも、イザベラさんの作戦が他に知られちゃマズいならこの星出ないと。


 イザベラ:その辺は大丈夫よ、もうから♪


 ネネ:イザベラ先輩大好き♡












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る