第65話 必殺お仕置き人の帰還
ユリカ:ホッホホ〜イ、ユリカだよ〜ん♪・・・なんて言ってる場合じゃないんよ。来る・・・恐怖の女王が帰って・・・来る!
魔界時間8:49 帝都グラヴィティオ
『女帝執務室』
ネネ:あばばばばっ!
コーネリア:何ディメバイブ現象みたくなってんの?
ユリカ:説明しよう!ディメバイブ現象とは、ディメンジョンバイブレーション現象の略。カールトンの赤ちゃんが次元空間を察知した時人間の赤ちゃんみたいに座り込み振動する現象の事なのだ!・・・は、早よ逃げな‼︎
ネネ:コレ見てみ。
執務室中央の宙に浮いた液晶モニターの画面をニュースに切り替える
ニュースキャスター:朝のニュースをお伝えします。近年、エンゼルベリーによる体内の発芽現象対策で品種改良が飛躍的に進む天界宇宙に加え、昨日午後3時頃に体質改善の特効薬が完成したと
コーネリア:・・・・
ネネ:ね?やゔぁいでしょ?
ネネに土下座するコーネリア
ネネ:コ、コーネリア姐さん?ど、どしたの?
コーネリア:すんません!エンゼルベリーが魔素に反応して発芽する仕組みを完全に封じるメカニズムを発見して魔界宇宙医科学会に論文を出したのは私なんだよう!
ネネ:あ、あんだって⁉︎何でそんな余計な事したんよ!
コーネリア:どうせ門前払い喰らうと思ったんだよ〜!まさか論文が通って賞取れるとはこれっぽっちも思ってなかったんだよ〜‼︎
ネネ:個人的には祝福されない賞だねこりゃ。
コーネリア:論文を出した時はまさか雅の弱点がエンゼルベリーなんて知らなかったし、弱点だって知った時は学会の審査落ちるって思ってたから油断してたのよ〜。まさかそれを元に特効薬が完成するなんて思わなかったんだよ〜!
ネネ:と、ととと、兎に角逃げなアカン!
ユリカ:逃げな、逃げないとこ、殺される!
逃げようとするユリカを止めるAD達
ユリカ:え〜い、離せ!離せ〜‼︎まだ死にたくない!
ディレクター:カ、カメラ一旦止めろ!
※暫くお待ち下さい
『宮殿内通路』
コーネリア:先ずは普段奴から逃れるために使ってるラボに篭って特効薬の効果を打ち消す新薬の研究をして・・・
???:そうはさせませんわよ〜♡
恐る恐る背後を見るコーネリア
コーネリア:ほぎゃーーーーっ‼︎
『宮殿内サロン』
フィーネ:な、何?今の悲鳴は?
特効薬完成の報道を見るフィーネ
フィーネ:ま、マジで?
気配を感じ恐る恐る背後を見るフィーネ
???:みぃ〜つけた♡よくも今まで私をコケにしてくれましたわねぇ♪
フィーネ:ひぎゃーーーっ‼︎
女帝執務室を出るネネ
ネネ:な、何だか不気味なくらい静かだよ怖いよ〜。
全身モザイクかかって白目むいて倒れているコーネリアを発見するネネ
ネネ:ヒィッ!
辺りを見回すネネ
ネネ:居る、確実にこの宮殿内の何処かに居る‼︎
サロンに入るネネ
ネネ:ちょっとぉ、ユリカちゃんよ〜、あに黙ってんだよ〜。
モザイクかかって無残な姿で逆さ吊りにされてるフィーネを見付けるネネ
ネネ:ひぎゃーーーっ!
宙に浮いたモニターに映るADがカンペを出す
ネネ:おわっ!ビックリした〜。もぉ、脅かすなよ〜。え?『ユリカは今こんな感じです』って・・・・ヒッ!
無残な姿で縛られているユリカ
ユリカ:や・・・・奴等が帰ってきた・・・・恐ろしいくらいパワーアップして・・・・帰ってきやがっ・・・・た。
白目むいて気絶するユリカ次の瞬間背後に気配を感じ恐る恐る背後を見るネネ
雅:た・だ・い・ま♡
ネネ:ひぎゃーーーっ‼︎
カンペを出すAD
『その日彼女達を見た者は誰も居なかったという・・・・』
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