第63話 旅人来訪
ユリカ:ホイホ〜イ、ユリカだよ〜ん♪スカイフォード連邦戦以来姿を見せない雅さん、しかも雫さんも家庭の事情で帰省中。そのため、変態共の無法地帯と化したディメスティア帝国。え?私の方?ママは今同窓会を兼ねた旅行でお留守だよ〜ん。し・か・も、帰ったらその足で今度は結婚記念日の旅行で暫くこっちには来ないんよ♪
魔界時間13:00 ディメスティア帝国帝都グラヴィティオ
『宮殿内使用人ロッカールーム』
メイドA:無い!私の下着が無い!
メイドB:私のも無い!
メイドC:盗難防止機能付いてるのに何で⁉︎
ロッカールームの隅の人影に気付き恐る恐る近付くメイドA
???A:うぇっへっへ、大漁大漁♡
???B:この使用済みの香りがまた芳しい♡
???C:た〜まりませんなぉ♡
メイドA:キャーーーーッ!
悲鳴を聞き付け駆け付ける男性
???:どうかしましたか!
メイドA:この人達変なんです!
???:何だチミ達は!
???C:何だチミ達はってか!
???B:そうですぅ、私等が変なお姉さんです♪
???A:てかお前が何だ⁉︎この国は男子禁制だぞ!
ユリカ:いい加減『???』取って名乗れよ、ややこしいわ!はい、1人ずつ名乗る!
ネネ:ディメスティア帝国女帝ネネ・ディメスティア。
コーネリア:科学大臣コーネリア・ボティス。
フィーネ:軍務省諜報局長フィーネ・ホーネット。
ユリカ:で、そっちのオッチャンがね。
けん:
ネネ:うぉうえ⁉︎あの有名な志村けん⁉︎
※このお話は裁きの庭の摩耶55話後のお話です
けん:あらら、あんま有名じゃないように思ってたけど結構知られてんだな。
ネネ:そりぁ、知ってるよ〜、新人魔王研修の一環で日本に居たもん。
けん:ああ、そういう魔族は知ってんのか。嬉しいなぁ♪
ネネ:てか、男は基本要人以外、入国拒否対象なのに何で入国出来んのよ・・・あ、まさかアンタ!
ユリカ:待った!その先は裁きの庭の摩耶ではまだ出てない。ネタバレになるからダメ!
ネネ:うおっと、いっけね。ま、それはそうとして何で居るの?
けん:ある人に会いに行く途中でね、その間に色んな国を見て回ろうと思ってたんだよ♪
ネネ:ほ〜ん。
けん:この前なんて医療超大国ヴェルナース帝国ってのにも行ったね。
ネネ:マジで⁉︎あそこの女帝ってめちゃくちゃ美人なんっしょ?
けん:まぁ、一言で言えば中身は君等と同類だね。
ネネ:でも何で魔界に居んの?
けん:何でって、まぁ、死んじまったからな。
侍従長:あ、こんな所に居た!志村様、そろそろ次の便が出ますよ。
けん:うぉっと!それは急がないとな。
侍従長の案内で足早に去るけん
ネネ:何だったんだろう?
コーネリア:さあ?
フィーネ:それよりも、次は例の場所行こうよ♪
ネネ:良いねぇ♪
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