第60話 出国

 ユリカ:国土争奪戦争史上最速にして最もビミョ〜な空気で勝利したネネちん。女性でありながら女の敵のフィーネさんをで仲間にしたその翌日の出国日。空港国際線の出発ロビーで莉音さんの話題になったようなんだけど・・・とにかく読んでみてちょ。


 魔界時間14:00 首都エアフォート次元国際空港国際線


『出発ロビー』


 ネネ:・・・・


 ユリカ:・・・誰も居ないね。


 雅:ククッ、いつもなら観戦しに来た観光客とかが押し寄せたりマスコミが勝利者インタビューとかするのに・・・ププッ!見事にだ、誰も居ない♪


 フィーネ:・・・いいのかなぁ、雅ちゃんそんな事言って。君は忘れたわけではないだろうね♪


 雅:あうっ!  


 フィーネ:今まさに持ってんだけどなぁ♪


 雅:ヒ、ヒィッ!


 ネネ:あ、あの雅姐さんが怯えてる⁉︎


 ユリカ:一体何持ってんだろう?


 フィーネの胸元から何かが見える


 フィーネ:ごめんなさいは?


 雅:うぅ・・・ごめんなさい。


 ネネ:あの凶悪ドSの雅姐さんが謝った!


 フィーネ:あらあら〜?謝罪する者の誠意って土下座じゃないの〜?


 雅:ぐぅ、さえ持っていなければこんな女ごときに‼︎


 土下座する雅


 雅:申し訳ありませんでした。


 ネネ:生まれて初めて見た光景。


 ユリカ:一体何持ってんの?


 フィーネ:それはここでは出せないわ。出したら雅ちゃん恐怖のあまり暴走して大暴れするからね、そしたら私等この国出禁になるわよ。


 ネネ:我が国の今後を考えたら止めとく。国に帰ったら教えてね。


 フィーネ:もちろん♪


 凶悪なオーラを放つ雅


 雅:教えたら・・・殺す‼︎


 フィーネ:おおぅ、怖っ!


 ユリカ:それはそれとしてさ、莉音さん撃たれたらしいけど大丈夫なのかな?


 ネネ:そこは大丈夫、イザベラ先輩が手を打っといてくれたから。今頃ピンピンしてるよ♪


 ※剣聖の皇王71話参照


 ユリカ:犯人はビルドルフ合衆国の刺客らしいね。 


 ネネ:あの国かぁ。イザベラ先輩から聞いた話だと、あの国情報規制をガッチガチに固めてるから先輩策を練りにくいって言ってたよ。あの先輩が竹中半兵衛たけなかはんべい毛利元就もうりもとなりそれに武田信玄たけだしんげんの3人を交えて策練ってるくらいだから。


 フィーネ:ビルドルフ合衆国ねぇ。あそこのファーストレディって浮気してるって一時期報道された事あるでしょ?


 ネネ:そういやそんな事あったね。報道規制されてる中どうやって情報が漏れたのかって大騒ぎになってたね。でも浮気相手って誰だったんだろう?・・・ま、まさか!


 フィーネ:そのまさかよ〜ん♪浮気相手はこのわ・た・し♡


 ユリカ:ホント、色んな女に手を出してるね・・・アンタ、いつか天罰下るよ・・・あ、国土争奪戦争で既に天罰下ってるか。


 フィーネ:その話題はやめて!


 ネネ:フィーネさんはまだ可愛い方だよ、この魔界には10股かけてるとんでもない女がいるんだから。


 ※輝石の帝国70話参照


 フィーネ:そうそう、その女に比べたら・・・ん?10 股した女?何処かで聞いた様な。


 アナウンス:新魔界航空444便ディメスティア帝国行きは間も無く機内へご案内致します。チェックインがまだお済みでない方は至急チェックインカウンターまでお越し下さい。


 ネネ:ま、アタシ等は皇族専用機だからまだ良いけどね♪












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る