第54話 フィーネの失態
ユリカ:ヤッホ〜イ、ユリカだよ〜ん♪人間ってさ、基本良心ランクがAAA以上の人は魔界宇宙への永住権有無関係なくビザが必要ないんだけど。国土争奪戦争参戦登録偉人の場合は閻魔庁と時空管理局に滞在延期申請が10年に1度必要なんだって。ネネちん知ってた?
魔界時間15:50 都内ホテル
ネネ:知っとるわ!魔王は建国する時は必ず参戦偉人管理局を設けなきゃいけないって法律っしょ?
ユリカ:な〜んだ、知ってたんだ・・・つまんね。
ネネ:失礼なヤツだなおい。
ユリカ:ネネちんトコは大丈夫?
ネネ:ウチはまだ出来立てホヤホヤの国だよ。まだ9年先だっての。
『同時刻 都内マンション』
シャワーを浴びるフィーネにベッドから声をかける美人秘書
秘書:局長、毎日取っ替え引っ替え女を抱いてるみたいですけど、仕事の方はよろしいのですか?
フィーネ:だ〜いじょうぶ、仕事っていったって新しく入った偉人の登録の承認手続きと10年に1度更新手続きするだけだから別にこれといってやる事なんてないわよ♪
秘書:本当に大丈夫ですか〜?
フィーネ:だ〜いじょうぶだって〜♪
『偉人管理局』
職員:主任、局長どこ行ったか知りませんか?
主任:局長?さあね、大方どこかの女でもマンションに連れ込んでヨロシクやってるだろ。で、局長に何か用なのか?
職員:それが、局長宛にかなりの量のメールが送信されてて。全部本人じゃないと開かないものですから、緊急の案件だったら大変だと思いまして。
主任:送信元は?
職員:時空管理局と閻魔庁です。
主任:おいおいおい、時空管理局と閻魔庁からだったら用件は1つだぞ!それもかなりの緊急事態のな!いつから送られて来てる?
職員:1週間前からです。3日前に送られて来たのは赤字で警告と。
主任:ヤバイ、とんでもなくヤバイぞこりゃ!俺は今から局長のマンションに行ってくる、お前は大統領官邸に緊急連絡だ!
職員:了解です!
『再びマンション』
秘書:誰か呼んでますよ〜。
フィーネ:どうせ勧誘かセールスでしょ・・・って、ありゃ?主任君じゃない。どうしたのかしら?血相変えて。
室内に転移する主任
主任:局長、大変です!大至急管理局に来てください!
フィーネ:な〜に?何かあったの?
主任:何かあったの?じゃないですよ、1週間前から時空管理局と閻魔庁より大量のメールが届いていて、3日前に送られたメールには赤字で警告と書かれたものもありましたよ!
フィーネ:ちょっ!何でもっと早くに言わないの!
主任:アンタが執務室に鍵かけたままずっと留守にしてたから入れなかったんじゃないですか!とにかく今すぐ来てください、管理局は上は下への大騒ぎですよ。
『10分後 偉人管理局 局長執務室』
警告と書かれたメールを見て顔を真っ青にするフィーネ
主任:メ、メールには何と?
フィーネ:ね、ねえ。フレデリックはもう国土争奪戦争管理委員会に参戦申請してるんだっけ?
主任:とっくに申請して管理委員会も受理してますよ1ヶ月も前に。
フィーネ:あばばばばっ!フレデリックに殺される。
次回へ・・・続く?
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