第51話 狭間の決闘(後編)

 作戦開始より1時間後 境界時間19:00 ビッグバンレオ体内


 リタ:キラキラ、綺麗だね〜♪


 ネネ:ホントだねぇ、あの凶悪な外見とは真逆の空間だね。どれどれ〜・・・


 モニターに映るゲルマルク


 ゲルマルク:触っても構わんが・・・死ぬぞ。


 ユリカ:な、なんでさ!


 ゲルマルク:作戦前にも言ったと思うが、奴はありとあらゆるものを吸い込んでは体内で爆発を起こして破壊する凶獣だ。当然その体内は爆発性のエネルギーの溜まり場、つまり生ける火薬庫というわけだ。


 リタ:触ったらどか〜ん!だね?


 ゲルマルク:その通りだ。


 ネネ:それって、ここら一帯全部って事じゃん!


 ゲルマルク:その通り、死にたくなかっなら触らない事だな。


 リタ:リタ知ってる、こういうのをっていうんでしょ?触っちゃダメって事は触っていいって事だよね?


 ネネ&ユリカ:絶対触っちゃダメ‼︎


 リタ:ダメ?


 ネネ&ユリカ:ダ〜メ‼︎


 ???:誰なんだな〜、ワテの身体ん中でゴチャゴチャと騒いでんのは〜。  


 リタ:でっかいライオンさんだ〜♪


 ネネ:な、何だありゃ⁉︎


 ゲルマルク:奴はビッグバンレオのだ。作戦の要となるターゲットの方から接触してくるとは好都合だ♪


 リタ:うるさくしてごめんね、これお詫びの印だよ♪


 ネネ:てか、めちゃくちゃヤバい凶獣って割には何だかボーッとした奴だね。


 ゲルマルク:造った私が言うのもなんだが、性格は大人しい。だがとんでもなく危険な奴というのには変わりない。


 レオ:ん〜?何んなんだな、それは?


 リタ:吉備団子、美味しいよ♪


 匂いを嗅ぐビッグバンレオ


 レオ:確かに美味そうな匂いなんだな〜♪


 大口を開けるビッグバンレオ


 リタ:さ、召し上がれ♪


 ビッグバンレオの口に吉備団子を放り投げるリタ


 レオ:むぐむぐ・・・これは美味・・・ふぐっ!


 ビッグバンレオの身体が光る


 レオ:むぐぉーーーっ‼︎あっつい、身体が熱いんだなーーーっ‼︎


 ネネ:ユリカさんや。


 ユリカ:何かね?


 ネネ:バラエティ番組とかで芸能人が激辛料理食べた時のリアクションってこういうのだったよね。

 

 ユリカ:だね〜。


 レオ:ハヒーッ!ハヒーッ!な、なんてモン食わせるんだな〜!


 リタ:ごめんね、気分はどお?


 レオ:う〜ん、なんだかスッキリした気分なんだな〜。デトックスってヤツなんだな〜♪


 ネネ:合ってるちゃあ合ってるね。それはそうとさ、ウチ来る気ない?


 レオ:お前の所に?


 ネネ:アタシさ、次の国土争奪戦争に勝ったら巨獣と契約出来るのよ。そしたらアンタをウチの国の巨獣として契約したいんだよね〜♪


 レオ:ま、別に行くアテないし。ワテは構わないんだな〜。


 ネネ:よっしゃ!そんじゃ、気合いれてかないとね〜♪



 








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