第47話 卵泥棒を捕縛せよ!

 ユリカ:ホイホ〜イ、ユリカだよ〜ん。え?やっと本業ナレーターに戻ったのかって?・・・うん、上から自由にやり過ぎってメチャクチャ怒らりた。


 魔界時間13:00 首都エアフォート北東部クラウド岬


 ※翻訳フィールド展開継続中


 ネネ:お〜っ!辺り一面すんげ〜雲海!


 ミルフィー:凄いです♪


 ネネ:お仕置き・・・大変っしょ?


 ミルフィー:うん、母さん怒るとメチャクチャ怖いです。


 ネネ:アンタはまだ赤ちゃんだから良いじゃん、これがアタシくらいになるとエゲツないよ〜。


 ミルフィー:ここへは何しに?


 ネネ:イザベラ先輩がね、ここに巨獣の卵があってね。それを天界の悪党が狙ってるらしいんよ。


 ミルフィー:卵を?


 ネネ:中身には用は無いみたいんよ。奴等が欲しがってるのは殻の方だって。


 ミルフィー:その巨獣の名前は?


 ネネ:スターダストコンドルっていうらしいよ。ホレホレ、ユリカちゃんお仕事お仕事♪


 ユリカ:ホ〜イ。スターダストコンドル、ガルーダ科ガルーダ目コンドル亜種。体長6200万㎢、体重63兆4000トン。カミカゼプテラに次ぐ魔界宇宙第2位の速さを誇る巨獣だよ〜ん。


 ミルフィー:それは分かりましたけど、その巨獣の卵の殻がどうして狙われてるのです?


 ユリカ:殻がヴァルキリーの骨格に使われてるんだとよ。


 ミルフィー:ふむふむ。


 卵の前に現れるスターダストコンドル


 コンドル:誰だい?あたいの巣で喋ってるのは。観光客かい?


 ネネ:実はねい・・・


 コンドル:やれやれ、天族ってのはどうしてそうもバカばかりなんだろうねぇ。そんな物騒なモン造ってまた戦争でも仕掛ける気なのかねぇ。


 ミルフィー:そんな事は絶対にさせません!


 コンドル:こりゃまた威勢のいい赤ちゃんだねぇ。同じ天族でもこれくらいやる気のある子がいてくりゃ安心だわね♪


 ネネ:イザベラ先輩の予想じゃそろそろ・・・


 気配を察知するネネとコンドル


 ネネ:どうやらおいでなすったねい。


 コンドル:やれやれ、こりゃまた大人数だねぇ。


 ミルフィー:神門さん、加勢してあげてください。


 神門:姫様の仰せのままに♪


 コンドル:そこの神族の赤ちゃんはあたいに任せな!


 ミルフィーをコンドルの頭に乗せる神門


 コンドル:さぁ、しっかり掴まってな!


 ミルフィー:あい!


 黒服A:ま、待てっ!


 黒服の天族の前に立ち塞がるネネと神門


 神門:貴方達の相手は・・・


 ネネ:アタシ等だよ♪


 卵の背後から忍び寄る黒服の天族、卵の前に瞬間移動する雅と幸子


 幸子:陛下と神門さんに注意を引き付けて本命はこちら。


 雅:イザベラ女帝陛下は凄いですね、んですものね〜♪


 黒服B:グッ!これはどういう事だ!


 黒服C:の読みが外れたとでもいうのか⁉︎


 宙に浮いたモニターに映る女性


 ???:あの女、それは日本で稀代の天才軍師で戦国時代に両兵衛の1人と言われたの事かしら?


 雅:これはこれは、イザベラ女帝陛下♪


 黒服B:なっ、何故それを⁉︎


 イザベラ:大方、竹中半兵衛を人質にしているとでも言ったつもりでしょうけど残念♪当の本人は・・・


 イザベラの横に立つ女性


 イザベラ:ここに居てピンピンしてるわよ♪


 黒服C:い、今すぐへ連絡してこの事実を奴に知られぬ様にしろっ!


 イザベラ:その奴というのはの事かしら?


 イザベラの横に立つもう1人の女性


 黒服B:い、いつの間に⁉︎


 イザベラ:私、天界宇宙の各所に手の者を忍ばせているの。当然にもね♡


 黒服C:クッ!


 ネネ:お〜い、こっちは片付いたよ〜♪


 雅:ではお話を伺いましょうか♪


 幸子:たっぷりとね♡


 次回へ続く・・・



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