第3章 天翔ける国スカイフォード連邦
第41話 敏腕マネージャー佐倉
魔界時間10:50 スカイフォード連邦 首都エアフォート
アオイ:また来たいですねぇ♪
AD:はい、OKで〜す!
アオイ:ふぅ。
コーヒーを出す砂緒
砂緒:お疲れ様です♪
アオイ:有難う佐倉さん♪
砂緒:各番組に専属のナレーターが増えてきたお陰でアオイさんの負担も減って仕事の幅が広がりましたね〜。
アオイ:そうね、前々からやりたかった旅番組もこうして出来る様になったし。これも、ユリカちゃんやミナミさんのお陰ね♪
砂緒:ユリカさん・・・ですか。
アオイ:ユリカちゃんがどうかしたの?
砂緒:いえ、こっちの話です。
アオイ: ?
砂緒:この後のスケジュールを確認してきます。
アオイ:は〜い。
『ロケバス内』
アオイの座席周辺を調べる砂緒
砂緒:・・・やっぱり仕込んであったGPS。そして・・・隠しカメラに盗聴器っと。
盗聴器を素手で握り潰す砂緒
『皇族専用機内』
ユリカ:ほぎゃーーー‼︎耳が、耳がぁーーー‼︎
ネネ:あによ、いきなり。
ユリカ:誰かがロケバスの中のアオイ先輩の座席に仕込んであった盗聴器を壊しやがったんだよ!
ネネ:アンタそんな事してたの?
ユリカ:絶対にあのマネージャーだ!
ネネ:そういや、そのマネージャーって何者なの?
ユリカ:わっかんね。何処かの国の元トップエージェントって噂もあるみたいだけど、素性が分かんないんだよね〜。
ネネ:ほ〜ん、妖狐族からしてヘルベルト帝国辺りじゃね?
ユリカ:それな〜。
『ゴブリアス帝国』
イザベラ:ヘックシ!
アサギ:風邪ですか?
イザベラ:誰かが噂でもしてるんでしょう。
『再びスカイフォード連邦』
砂緒:お待たせしました。昼食の後、13時より場所を移して次のロケ地で収録を再開。16時まで収録をした後食リポが無いため、一旦ホテルに戻り夕食。その後夜の観光名所にて収録を終えたところで今日のお仕事は終わりです。
アオイ:了解で〜す♪
砂緒:それと。
アオイ:ん?
砂緒:アオイさん、休憩の時ちやんと休んでますか?まさかとは思いますが、別番組の台本とか読んでるんじゃないでしょうね?
目を逸らすアオイ
アオイ:や、やだなぁ。そんな事してるわけないじゃない。
砂緒か:こちらはしっかりウラをとった上で聞いてるのですよ?
アオイ:すみません、佐倉さんの仰る通りです。
砂緒:アオイさん、私は何回も言ってますよね?今は負担もだいぶ減ったんですから今日の事に集中して休める時はしっかり休んでくださいと!
アオイ:スミマセン。
砂緒:私はアオイさんのお姉さんから放っておくといつも無理をするからくれぐれもよろしく頼むと強く念を押されているのです。いいですね、今度休憩中に別番組の事やってたらアオイさんがやりたがってた仕事とってきませんからね!
アオイ:はい。
砂緒:コーヒーのお代わりは?
アオイ:あ、お願い♪
『ロケ地内 給湯室』
砂緒:(最近はアオイさんの人気が急増してストーカーの類が増えてきたわね。あの人につく悪い虫は片っ端から潰す!それがたとえあのひとの後輩といえどね)
『再び皇族専用機内』
ユリカ:おおう!
ネネ:どした?
ユリカ:なんか今、とてつもない怖気と殺気を感じた。
ネネ:アンタがストーカー行為ばっかするからだよ。
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