第40話 出国

 ユリカ:利害の一致からネネちんの航宙機に乗っけてもらう事になったよん♪自家用機だよ、自家用機!そんじょそこらの金持ちの自家用機と違って皇族専用機っすよ!


 魔界時間10:00 帝都ディメスティア 次元国際空港


『国際線出発ロビー』


 ユリカ:うおー!すっげ!VIP専用ロビーなんて初めて入ったよ♪ネネちんっていつもここで搭乗案内あるまで待ってるの?


 ネネ:ん?まぁね。


 ユリカ:なんかこう、綺麗なお姉ちゃん侍らせてウハウハなイメージあったんだけど。


 ネネ:本音を言えばそうしたかったけど、誰だって都合ってモンがあるっしょ?


 ユリカ:そういやスカイフォード連邦ってここからどれ位で着くの?


 ネネ:ソフィ姐さんどれ位?


 ソフィ:中継惑星でのエネルギーチャージの時間も含めると、ここから超空間ワープを使っても3日はかかりますね。逆に私の母国、というより今はヘルベルト帝国でしたね。そこからは2時間の距離です。


 ユリカ:遠っ!何でアオイ先輩そんなとこロケ地に選んだんだろう。


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 ユリカ:え?『ロケ地は企画会議で決まるからアオイさん関係ない』だって?それはそうと何でここにいるの?


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 ユリカ:何々?『の予定があるから居ます。たまたま通りかかったらユリカが居た』って?


 ネネ:VIP専用ロビーに入れるADって何者だよ。


 ユリカ:まぁ、スケブで筆談する理由もその本職が関わってるんだけどね。それに関しては口外しちゃダメって言われてんのよ。 


 ネネ:ますます気になるんだけど。


 アナウンス:全魔界航宙444便、オーケストル帝国行きのVIP専用ゲートは間もなく搭乗のお時間です。まだ搭乗手続きがお済みでないお客様はお急ぎください。


 搭乗ゲートへ向かおうとするAD振り向きざまにカンペを出す


 ユリカ:え?『そろそろ時間だから行く』って?行ってら〜♪


 ネネ:てか、あのADアタシの実家行くんだ。


 ユリカ:そういや、ネネちんの実家って音楽超大国オーケストル帝国だったね。あのADって皇帝陛下にも会ったことあるって言ってたよ。勲章も貰ったって。

 

 ネネ:え〜、ますます気になるんだけど。目指し帽被ってサングラスにマスクだから顔全然分かんないなぁ。そもそもあのADって性別何?


 ユリカ:え?女だよ。


 ネネ:マジで!てか、顔見たの?


 ユリカ:顔なんて見た事ないよ。局内じゃ、いつもあんな感じだし。


 ソフィ:陛下、そろそろお時間ですよ。


 ネネ:うっし!そんじゃ、スカイフォード連邦に乗り込みますか!






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