第39話 藁にもすがる思い

 ユリカ:・・・ども、前回お母様からトラウマ級のお仕置き喰らったユリカでございます。オマケに普段太っ腹な魔界宇宙一のテレビ局からも旅費が経費で落ちないというダブルショックでしこたま凹んでおりますユリカでございます。そこで、私ユリカは藁にもすがる思いで主人公様にコバンザメしようかと思うのであります。


 魔界時間14:00 帝都グラビティオ 


『宮殿内』


 ネネ:あたしゃ藁か。やだよ!人の事藁扱いする様な奴乗っけてくの。


 ユリカ:そんな事いわずに頼むよ〜。私とネネちんの仲じゃない♡


 ネネ:あのね、どこの世界にもこんなに主人公とナレーターが密着するのってそうそうないよ。ましてや人の航宙機に乗っけてもらうなんて。


 ユリカ:ねぇ〜、頼むよ〜。だったらこれはどうかなぁ♪


 USBメモリーを転送するユリカ


 ネネ:何コレ?


 ユリカ:スカイフォード連邦に来国予定のスーパーグラビアアイドルとそのマネージャーのスケジュール満載のデータだよ〜ん♪


 ネネ:な、なんですとーー⁉︎


 ユリカ:何処の事務所か分かるかい?


 ネネ:ま、まさか!数多のスーパーモデルを輩出したあの大手芸能事務所、フェザームーン所属のグラドル⁉︎


 ユリカ:そのまさかだよ〜ん♪


 ネネ:彼処はマネージャーも超絶美人ってうので有名じゃん!


 ユリカ:へっへっへ、業界人だから出来る芸当ですぜ♪さあ、乗っけてくれますかい?それとも、断りますかい?


 ネネ:ぐぬぬ〜!・・・フヘヘ、お主も悪よのぉ。こんなモン貰えるなら乗っけてくに決まってんじゃんよ〜♪


 ユリカ:へっへっへ、毎度あり〜♪


 ネネ:そいじゃ、釣り銭代わりにコレを授けよう♪


 ユリカにUSBメモリーを転送するネネ


 ユリカ:これは?


 ネネ:最近ユリカちゃんのストーカー行為にアオイさんのマネージャーが警戒してスケジュールを関係者以外に口外しない様にしてるっしょ?


 ユリカ:うん、勘の鋭いマネージャーも考えものだと思ってたよ。


 ネネ:そ・こ・で、ウチの諜報部隊を局内に潜入させて入手したってわけ♪


 ユリカ:おやおや、お代官様こそ相当の悪でございますなぁ♪


 ネネ:ユリカちゃんほどじゃないよ〜♪


 ネネ:お互い・・・


 ユリカ:持ちつ持たれつですなぁ。更なる詳しい情報が入り次第また教えますぜ〜♪


 ネネ:こっちも進展あったら教えるよ♪


 ユリカ:ぐふふ♡


 ネネ:フハハ♪


 ユリカ:あのマネージャーを出し抜いてあんな事やこんな事・・・た〜まりませんなぁ♡


 ネネ:スーパーグラビアモデルとキャッキャウフフ♡


 物陰から覗き込む影


 ???:見ちゃった♡


 次回へ続く・・・



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