第35話 エリカの入国

 ユリカ:魔界宇宙金融界随一のリアクション・・・


 どこからともなく殺気を感じる


 ユリカ:じゃなかった!美脚クイーンのエリカ・カズクラフトさんがネネちんの国に来たんだけど、何しに来たんだろうね?


 魔界時間14:00 帝都グラビティオ 宮殿門前


 エリカ:まったく!あの子はオムツ替えてる最中に居なくなるからこっちは見付けるのに苦労するっての!何であのヘアピン型の空間転移装置って異界宇宙間を瞬間移動出来るのかしら?


 宙に浮いたモニターに移る衛兵


 衛兵:この先はディメスティア帝国女帝ネネ・ディメスティア陛下の宮殿です。御用向きは何でしょうか?


 エリカ:(流石は稀代の女好きで知られるディメスティア女帝、衛兵までとんでもない美人ね)あ、友人の娘がこちらに来ているという事でお迎えにあがりました。


 衛兵:黒耀銀行のエリカ・カズクラフト総裁!気付かず大変申し訳ございませんでした!お話は伺っておりますのでどうぞお通りください。


 通話が切れた後に門が開く


『謁見の間』


 エリカ:お初にお目にかかり・・・あれ?居ない?


 一歩進んだ時何かを踏んだ感触を感じる


 エリカ:え?何か踏んだ。


 足下にエリカのハイヒールに顔を踏まれているネネ


 ネネ:絶景にござりまする!このアングルからの美脚はまっこと絶景にござりまする!さあ、ゴミを見る様な目で見下してくだされ!


 エリカ:イヤーッ‼︎


 衛兵:どうされました?


 エリカ:この子変なんです!


 衛兵:な、何だ君は!


 ネネ:何だチミはってか!そうです、アタシがこの国の女帝ネネ・ディメスティアです♪


 エリカ:ええ⁉︎


 雅:あらあら〜、まだ懲りてなかったのですかぁ?もぉ、お仕置きしなきゃ分かんないかなぁ♡


 ネネ:ヒィッ! ・・・およ?


 エリカの手に持つビニール袋に視線がいき転移魔法で手に取るネネ


 ネネ:いっただき♪


 エリカ:あ、ソレ!


 ネネ:この質感からして脱ぎたて下着とみた!レッツスメルタ〜イム♡


 衛兵:雅様、何で止めないんですか?


 雅:もう、私がからですわ♡


 衛兵:そ、そうですか?


 ネネ:ふぐおーーー!くっさーーー‼︎


 再び謁見の間に入って悶絶するネネ


 ネネ:鼻が!鼻があーーー!滅茶苦茶くっせーーー‼︎


 エリカ:それはだって言おうとしたのに。


 雅:プククッ!さ、最高ですわ♡


 ネネ:ミ、ミルフィーって2日前に来たあ、あの神族の赤ちゃんの事?あの子のウ○チオムツは・・・生物・・・兵器・・・。


 力尽きて倒れるネネ


 エリカ:やっぱり来てたんだあの子。それで、何しに来たか分かりますか?てか、大丈夫ですか?


 雅:大丈夫ですわ、倒れている陛下の頭の上に跨ってみてくれませんか?


 エリカ:こう・・・ですか?


 ネネの頭に跨った瞬間ネネが復活する


 ネネ:ふおーー!絶景にござりまする!さっきのより格段に絶景にござりまするぅーーー♡


 エリカ:もお・・・イヤ。


 雅:陛下、2日前というと陛下がトイレに行く時見知らぬバーに転移してミルフィーちゃんからそうですね?


 ネネ:うん、あんな幼いのに天界の現状を憂いてウチの国の次元工学と次元エネルギー工学の技術支援をしてほしいって言ってきたよ。ま、こっちは天界宇宙の神王とのパイプが欲しかったから同盟締結を条件で手を打ったけど。


 エリカ:あの子そんな事を・・・他には?他に何か言ってませんでしたか?


 ネネ:他に?あ、そういえば同盟を結ぶなら母さんを助けてあげてとも言ってた。反魔界派にとってどうもフィローネさんは煙たい存在みたいだから味方が少ないんだって。


 エリカ:・・・ホント、健気な子。


 ネネ:アタシ基本子供は苦手だけどあの子はだよ。だから国際神聖サミット終わった頃合いを見て会ってみようと思う。


 エリカ:そうしてあげてください。


 雅:その本音は?


 ネネ:調べたらものすんごい美人な女神様だった・・・あ。


 雅:陛下〜、ちょっとあっち行こうか♡


 ネネの襟元掴んで引きずる雅


 ネネ:イーヤー!お〜た〜す〜け〜!


 別室へ連れて行かれるネネそこから悲鳴が謁見の間に響き渡る


 ネネ:ほぎゃーーーー‼︎


 エリカ:えっと。


 雫:あ、いつもの事なんでお気になさらずに。


 エリカ:は、はあ。



















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