第3章 次なる目的
第30話魔神具 久遠の籠手
ユリカ:国土争奪戦争を見事?に勝利したっていうか殆ど不戦勝な形で勝ったディメスティア帝国。今回は非常に不本意だけどネネちんに魔王具が手に入るみたいだよ〜。
魔界時間11:00 帝都グラビィティオ 宮殿内
ネネ:うお〜い!不本意ってなんだよ!だいたい、魔王具ってどうやって手に入るのさ。
ソフィ:入手方法は2つ。1つは職人に作ってもらう、もう1つは魔王退位後に遺跡などに奉納されたものを受け継ぐかです。手っ取り早いのは後者の方ですね。
ソフィに飛びつく
ネネ:ソフィ姐さんお帰り〜♪
顔面を片手で掴む雅
雅:新章始まって早々にお仕置きされたいのですか?私は一向に構いませんわよ♡
ネネ:ふ、ふみまふぇん。
玉座に戻るネネ
ネネ:それにしても残ってるモンなのかな?
リン:あるよ〜。
ネネ:リンさんそれホント⁉︎・・・って、えらい重装備だねそれ。
リン:年中花粉症だからねぇ。
ネネ:そういえばリンさんって何花粉アレルギーなの?
リン:ん?花粉全般♪
ネネ:ぜんぱっ!そ、そんな人いるんだ。
親指立ててドヤ顔をキメるリン
リン:オールディズ花粉症♪
雅:・・・不憫。
ネネ:ドSの雅姐さんから不憫なんて台詞出るなんて相当だよ。
ネネ:それほどでも〜♪
ソフィ:カドマック辺境伯、それは旧ループレール共和国時代のものですか?
リン:いんや、この国の前の国は次元工学が盛んな国で次元大震災で壊滅したでしょ?
ネネ:うん。
リン:その頃丁度古代遺跡から見つかった魔神具の研究中だったんだよね。
ネネ:魔神具ってもう1つあったの⁉︎
リン:ムネミツ皇国にある天霧でしょ?旧ループレール共和国で見つかったのはオリジナルの魔神具なんだ〜♪
ネネ:な、なんですとー⁉︎
コーネリア:ほうほう、オリジナルの魔神具かぁ。そりゃ是非拝んでみたいもんだねぇ♪
ネネ:案内してくれる?
リン:了解で〜す♪
1時間後 帝国領惑星ゲーティア
『旧ループレール共和国国立博物館跡地』
ネネ:ほ〜ん、ここがそうだったんだ〜。
急に辺りが暗くなる
ネネ:おわっ!な、何事?皆既日食⁉︎
リン:陛下。上、上!
ネネ:上〜?
遥か上空から見下ろす巨獣
ネネ:うおっ!でっけえ熊⁉︎
雅:ナレーターさん、この巨獣は?
ユリカ:え〜!教えんのめんどい。
雅:幸子さん呼びますよ?
ユリカ:誠心誠意説明させてもらうであります‼︎この巨獣はブラックホールべアード。ベヒーモス科ベヒーモス目ツキノワグマ亜種。体長6500万㎢、体重58兆5000万トン。ブラックホールを自在に操る巨獣で大の蜂蜜好きのクマさんであります!
雅:ついでに翻訳フィールドの展開お願い出来ます?
ユリカ:了解であります!音声さん、翻訳フィールド展開!
べアード:オメェ達ここに何の用ダスか?
ネネ:この辺に魔神具があったって聞いたんだけど何か知らない?
べアード:んあ?魔神具ダスか?それならオラが預かってるダスよ。
ネネ:マジで⁉︎
べアード:ループレール共和国が次元大震災で滅ぶ直前に博物館の館長からこれだけは守ってほしいって頼まれたダスよ。
ネネ:それ欲しいって言ったら何か試練とかある?
べアード:そうダスな〜・・・まぁ、オメェは資格があるみたいだからあげるダスよ。
ネネ:え!マジで⁉︎
べアード:まぁ、その魔神具は籠手だからオメェには丁度良いダスよ。ちょっと待ってろ、今出すから。
ワームホールを開き取り出すべアード
べアード:ホレ、受け取るダス。
ネネ:わ〜い♪ありが・・・
手に取ったのは一本の木の棒
ネネ:ファッ⁉︎
横で笑う雅
雅:き、木の棒って・・・ププッ♪
ネネ:笑うなー!某有名RPGの初期装備じゃあるまいし。ねぇ、これどゆこと?最近のRPGでももちっとマシな初期装備だよ。銅の剣とかさ〜。木の棒って酷くない?
べアード:まあ、それが見えて触れるなら資格はあるようダスが、オメェの国ってもしかしてまだ新興国ダスか?
ネネ:うん、この前国土争奪戦争で超大国相手に勝ったけど国力が微妙に足りなくてまだ国家ランクは新興国のまんま。
べアード:あ〜、それで合点がいったダスよ。魔神具は国と共に成長する魔王具なんダスよ。だから生まれたての国だとそういうショボいものになるんダス。
ネネ:じゃあ、マシな形になるならどれくらいの国家ランクが必要なの?
べアード:そうダスな〜。ま、超大国くらいになってようやくマシな形になるダス。完全体だと超巨大大国にならないと駄目ダス。
ネネ:アリス先輩と同じ国家ランクって事⁉︎・・・道のり長いな〜。
雅:頑張りましょうね♪それはそうと・・・陛下、ソフィさんの下着盗りましたね?
ネネ:木の棒でヘコんでるとこにトドメ刺さないでよ。
雅:い〜え、面白いもの見せてもらったので今日はお仕置き無しです♪
ネネ:マジで⁉︎
べアード:オラはもういいダスか?
ネネ:あ、うん。ありがとね♪
べアード:ほいじゃ、オラは一眠りするダス。
森の奥に去っていくべアード
ネネ:改めて見るとヘコむなぁ。
雅:ププッ、ウケる♪
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