第26話深緑の電脳姫
ユリカ:さあ!もう直ぐ国土争奪戦争だよ〜・・・およ?
カンペを出すAD
ユリカ:え〜!『まだ尺があるからネット業界の大物の話をやる』って?もぉ、しょうがないな〜。
魔界時間12:59 魔界宇宙中枢 帝王都サタンヘイルダム 商業エリア
『ツイットー本社ビル』
ユリカ:人界にも似た名前の大手SNSサイトがあるよね?『これパクリじゃん!』って思うでしょう?でもさ、人界と魔界って交流無かった時代があったからこの場合偶然なんだよね〜。
無数のタッチパネルを触手を器用に使って操作するアルラウネ族
秘書:ようやく魔界宇宙全土に浸透しましたねイーグレット社長♪
文香:そうね〜♪
ユリカ:この人がこのツイットーの創設者にして現社長の
右隣りの液晶モニターに映るレイラ
レイラ:年月ってのは人を変えるっていうけど、文香もだいぶ丸くなったわよね。とても私と魔界宇宙一の天才ハッカーの座を競ったとは思えないわね♪
ユリカ:本編読んでない人のためにちょこっと紹介。この人は魔界宇宙通信事業最大手、
文香:だ〜いぶ昔の話よ〜。
秘書:社長が元ハッカーというのは知っていましたが、そんなに凄いのですか?
レイラ:そりゃそうよ。神速のレイラと深緑の電脳姫といえば魔界宇宙の2大巨頭って言われた仲よ♪
文香:貴女は〜、やってないの〜?ツイットー。
レイラ:情報収集に活用してるけどあんま浮上はしてないよ。
文香:そお?フォロワー1000兆人いってるのに〜?
ユリカ:人界じゃ有り得ない数のフォロワー数だけど、人界で例えたら1万人に等しい数だからね。
レイラ:フォロワー数だったらベリアル公爵様が1番凄いじゃない。今彼女のフォロワー数5000那由多でしょう?
文香:そ〜ね〜♪
レイラ:あ、そういえばカオスバグマの時大丈夫だった?
秘書:レイラ様、それ言っちゃダメです!
レイラ:やばっ!まさか地雷踏んだ?
禍々しいオーラを放つ文香
文香:カオスバグマだぁ?あのクソウイルスの所為でどんだけ迷惑被ったか分かって言ってんのか?あ〜ん?
ユリカ:怖っ!あ、カオスバグマっていうのはね。天魔大戦時代に当時の旧天界宇宙軍が作った宇宙最悪のコンピュータウイルスなんだよ。
文香:あっちこっちで一斉に身に覚えのないツイートが出て炎上してるって苦情が殺到するわ、乗っ取りDMが全宇宙のユーザーに届くわで火消しにどんだけ苦労したか・・・思い出しただけであのクソウイルスの開発者をブチ殺したくなる!
秘書:マンドラゴラ隊!大至急ヒーリングアロマを!
辺りに心地よい香りが漂う
文香:・・・・・・・・・・・
秘書:社長、あの時サイバーダイヴのお陰で全て元通りになったし、中央政府もフォローしてくださったじゃないですか・・・ね?
ユリカ:サイバーダイヴっていうのはね、魚型の巨獣で現実世界と電脳世界を行き来出来る幻の巨獣なんだよ〜♪ほいでもって、餌がコンピュータウイルスだからカオスバグマにとっちゃ天敵だね。
禍々しいオーラが消え穏やかな表情に戻る文香
文香:・・・・・・そうよね〜♪
小声で会話するレイラと秘書
秘書:(当分は社長の前ではカオスバグマの話題は禁句です)
レイラ:(付き合い長いから地雷踏んだ時の文香のヤバさは知ってるから大丈夫)
秘書:(それを聞いて安心しました)
文香:2人とも〜、何コソコソ話してるの〜?
レイラ&秘書:な、なんでもないっす!
文香:ん〜?
レイラ:(話題変えなきゃ)文香、昨日送ったの届いた?
文香:昨日?
レイラ:食べ頃の今日届くようにしたんだけど。文香の好物♪
文香:あら〜!あらあらあら〜!もしかして『ホーリーメロン』かしら〜?
秘書:あ、もしかして社長宛に先程届いたアレでしょうか?今持って参ります。
10分後・・・
秘書:これです社長。
箱を開ける文香
文香:このフォルム、色、そして香り。間違いなくホーリーメロンだわ〜♡
秘書:食べる前に画像にアップしてみては如何でしょう♪
文香:そうね〜♪
秘書:社長はこれにロイヤルビーの蜂蜜をかけて食べるのがお好きなんですよね〜。はい、どうぞ♪
文香:う〜ん!至福♡
秘書:(レイラ様グッジョブ!)
レイラ:(言ったでしょ、付き合い長いって♪)
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