第6話相容れぬ変態
アオイ:この世には相容れぬ者同士というのがいますよね。今回はそんな2人のお話です。
魔界時間11:00 帝都グラヴィティオ
『宮殿内』
ネネ:外から国内の個人情報が勝手に閲覧されてる?
雫:主に子持ちの家庭を中心に、特に幼女のいる家庭の子の個人情報がやられてる・・・・まさかお前じゃなだろうな?
ネネ:失敬な!お母様の方には興味あるけどガキンチョには全く興味ねぇ!
顔面を足蹴にする雫
雫:そ・れ・も・だ・め・だ・ろ・う・が!
ネネ:ふ、ふみまふぇん。
レイ:DNSグループのサイバーセキュリティを上手く搔い潜って侵入してきてるようなのだ。
ネネ:魔界宇宙一のサイバーセキュリティを誇るDNSグループのファイアーウォールを搔い潜ってくるなんて相当の凄腕だね。
モニターに映るレイラ
レイラ:私が直にやってるんですけど発信源が特定出来なくて。
この方は魔界宇宙最大の大手通信会社のDNSグループ社長レイラ・A・壱宮さん。元魔界宇宙一の天才ハッカーです。
通信に割って入る盗作
盗作:ワシも一緒にやっとるんやけど、これがまた結構ホネやねん。
アオイ:そしてこちらはその師匠の邪竜族で盗作さん事、
盗作:ワシ等2人がかりで
雫:『柱』って表現の時点で神確定だろ。一応聞くけど・・・誰?
盗作:4000億年前伝説の天才ハッカーで名を馳せた『アテナ』や。
ネネ:え〜。あのロリコン女神、幼女にハグされて昇天したんじゃないの?
雫:ヒトを悪霊か何かみたいに言うな。
ネネ:残念な美人だよ〜。あのちっこいツルペタ乳の幼女なんてどこが良いのやら。
背後から現れるアテナ
アテナ:喧嘩売ってんのか?あ?テメェこそあんな脂肪の塊の乳のどこが良いのか理解出来ねぇっての。成熟した女なんて賞味期限切れだろうが!
アオイ:このお方は4000億年前に行方不明になっていた神王アテナ様。記憶喪失の間永らく魔界宇宙の生体マザーシステムとなっていたようです。
振り返って反論するネネ
ネネ:あ〜!あ〜!き〜こ〜えな〜い!ロリコンババァの世迷い言なんて聞こえな〜い!そっちこそ幼女の個人情報集めてマジキモいんですけど〜♪
レイ:これは宇宙一低次元な論争だな。
アテナ:言うに事欠いてロリコンババァだと?これだから最近の若い魔王は礼儀ってものをわきまえてないから困るわぁ♪幼女の良さもわからないお子ちゃまが!
ネネ:そう言う時点でババァだっつ〜の!女はボンッ、キュッ、ボンの美女が良いに決まってるだろ〜が!
同時刻 帝王都サタンヘイルダム 宮殿
ヘイルフォックス:アテナの記憶が戻って以降魔界宇宙全土の幼女の個人情報を漁ってるだと?
アオイ:このお方こそ、魔界宇宙の創造主、悪魔王サタン様と九尾の狐妲己様の間に産まれたご子息で現魔界宇宙帝王のヘイルフォックス様です。
セシル:はい、魔界宇宙全土から苦情が相次いでいまして。相手が相手なだけに我々4宰相ではおいそれと手出し出来ない次第で。
アオイ:このお方は魔界宇宙No.2の4宰相『科学教育大臣』のセシル様です。
ヘイルフォックス:マザーシステムの代替えはあるのか?
セシル:天魔大戦終戦当時、まさかあのお方がアテナ様と知らずに記憶が戻るまでの間という条件でマザーシステムの生体コアとして本人の承諾のもと組み込み、記憶が戻った時のために開発を続け100年前に完成したものがあります。
ヘイルフォックス:起動実験は?
セシル:多くの失敗を重ねようやく50年前に成功しました。
ヘイルフォックス:ならサッサと組み替えてアテナには天界に帰ってもらうか。これ以上変態の親玉を放っておくわけにはいかねえからな。
セシル:では早速作業に取り掛かります。
ヘイルフォックス:おう!もしアテナがゴネるようならコイツを突き付けてやれ。
天界宇宙大帝直筆の令状を渡すヘイルフォックス
セシル:ハッ!
再び宮殿
雫:相手は元とはいえ、あの天界宇宙No.2の14天界王。下手に手出し出来ない。
アテナ:上等だコラ表出ろや・・・・あん?
アテナの前に転移するセシル
セシル:ご無沙汰しております。
アテナ:アンタ・・・ヘイルフォックス様んトコの科学教育大臣?私に何の用?
セシル:畏れながらアテナ女王陛下におかれましては、天魔大戦終戦当初の約束通り記憶がお戻りになられたので、かねてより開発しておりました新しいマザーシステムのコアと取り替えてお帰り頂きたくお迎えにあがりました。
アテナ:嫌よ!魔界宇宙の幼女の愛らしいさに目覚めた私を誰にも止められないんだから!
天界宇宙大帝直筆の令状を突き付けるセシル
セシル:これは『お願い』ではなく、天界宇宙大帝様直々の『勅命』です。
アテナ:うっ!あのお方の勅命じゃ仕方ないわね・・・帰る。
セシルと一緒にサタンヘイルダムへ転移するアテナ
ネネ:二度と来んな!
雫:アテナ様に喧嘩売ったのは魔界宇宙広しといえどお前が初めてだと思うぞ。
ネネ:それほどでも〜♪
雫:褒めてない。
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