第74話 経済戦隊アキナイジャー

 説明しよう! ここは、情熱的な経営者レッド率いる経済戦隊アキナイジャーの基地である。


 只今、日本の経済を支える為の作戦会議中。レッドは赤いスーツを見に纏い、進行を進める。


「みんな、これからはそれぞれの特色を活かして日本の経済を支えてほしい」


 ブルーが遠慮がちにゆっくりと手をあげる。


「僕は、ブルーな気持ちの人々に寄り添える精神科医になりたい」


 続いて、イエローが高らかに手をあげる。


「はいはい、俺は明るい未来を育てる為に保育士になるぜ」


 次にグリーンがボソボソと答える。


「自然…大事…林業……」


 グリーンのか細い声を掻き消す様にピンクが甲高い声をあげる。


「私は、繁華街の夜を彩る蝶になる。誰にどう言われようとそれが私の生きる道だからね。文句ある? レッド」


「いや、問題ないだろう。夜の経済はピンクに任せた。よし、最後はブラックお前は日本の経済をどうやって支えるのか教えてくれ」


 ブラックは歯切れ悪く答える。


「いや、まぁ、サービス残業と休日出勤はマストとして……ある程度のハラスメントなら甘んじて受け入れる所存です」

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